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増田side
小山さんが言っていた子はすぐに診療所に来た
...意識はないし重度の熱中症だろう
まず点滴をうったけどこの後はどうするか...
小「...とりあえず外科と内科のカーテンは閉めて外科側のは暖房を内科側のは冷房つけるね」
増「分かりました」
加「了解」
この診療所は部屋が分かれていない
診察室と待合室だけは分かれてるんだけどどちらかの患者さんをそこに移すってのはちょっと無理そうだ
そうなるとカーテンで仕切りをつくりお互いの冷気や暖気をなるべく受けないようにする必要がある
カーテンだけでこっちに暖気がこないようにするのは無理なことくらい分かってる...
それならこっちはこっちで向こうにあまり影響を与えずに済む方法で太輔くんを冷やさなきゃいけない
増「小山さん...氷枕と保冷剤...小型のでもいいので扇風機とかあります?
ありましたらこっちの冷房は切って大丈夫です
その方が向こうもやりやすいでしょ?」
小「あるよ! 待ってて」
増「ありがとうございます」
小山さんが来る前に周りを見渡して使えそうなものを探す
たまたま団扇が置いてあったからそれで扇いで少しでも涼しくなるようにした
小山さんから持ってきてもらったものを受け取り枕を氷枕に変える
保冷剤を首や脇に挟み扇風機を回して太輔くんの体を冷やす
冷やしすぎて低体温症にならないように様子を見ながらだけど
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作者名：春季 | 作成日時：2022年7月24日 5時
