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今日は雪が積もっている
こういう日になると去年のあの日の光景が頭から離れない
少しでも忘れたくて雄一に抱っこを求めてｷﾞｭｯてしがみついた
1番近くにいたのはシゲだったからシゲに言おうかなっても思ったんだけどやめた
だってシゲはこの過去を知らないから
しばらく雄一の胸に顔を埋めて気持ちを落ち着かせようとしてたんだけど雪合戦組の雪玉が背中に当たった
びっくりして顔をあげると真っ白なはずの雪が真っ赤に染まっているように見えた
屋上だから下が見えるわけであの日の記憶と一致してしまう...
気がついたらパニックをおこしていて雄一に保健室に連れていかれてた
大倉「あれ?戻ってくるのはやかったね...って...大丈夫!?」
櫻「雄一...変わろうか?」
中「大丈夫! 俺もできるよ」
櫻「そっか」
保健室に入るとなぜか3年組がいた
仮卒期間なのになんで...?
そう思ったけど今の俺には考える余裕がない
呼吸がうまくできないから苦しい...ただそれだけだった
中「貴久?聞こえる?一緒に深呼吸しよう
スー...ハー...スー...」
「ｽｯ...ﾊｧﾊｧ...ｽｯ...ﾊｧ...ｽｩ-...」
中「そうそう! 上手にできてるよ!」
雄一のおかげで呼吸は落ち着いてきた
中「眠くなってきた?
...寝ちゃおっか!」
過呼吸のあとはいつも眠くなってウトウトする
だけどこわくていつも寝られない
雄一はその事に気づいていて俺が安心して寝られるようにお腹をぽんぽんと一定のリズムでたたいてくれた
気づいたらそのまま俺は眠りに落ちていた
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作者名：春季 | 作成日時：2020年12月15日 2時
