Dancin' with you all night

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加藤side


玄関を開けるとたまたま隣の部屋の人と鉢合わせになった

20代くらいの男性が2人

あ...今のうちにさっきの喧嘩のことを注意しておこ

多分この人たちだろうから...違ったらごめんなさいと思いながら声をかけた


加「あの...ここの壁は薄いのでさっきの喧嘩が丸聞こえだったんですよね

ちょっとこの子が怖がってまして...できれば音量には注意してほしいのですが」

「あ...すんまへん

今度から気をつけるようにします」


まぁ...謝ってくれたしいいかと思い軽くお辞儀をして僕らはアパートを出た


増「しげちゃんだっこ」

加「んー...ごめんな

今はカメラを持ってるから抱っこは出来ないだ

おんぶでもいい?」

増「やーや! だっこ!」

小「僕でいいなら抱っこするけど...おいで?」


別に抱っこしてもいいんだけどカメラがあるからな...

まっすーの場合はただ単にくっついていたいってことが多いからおんぶでも問題はないはずだと思ったが今日はそうはいかなかった

仕方ない...今日はカメラは諦めよう

そう思った時に小山が抱っこするよと言いまっすーもそっちにいっちゃった

うん...じゃあ僕の出番はなさそうだ


増「しげちゃん! あれ!」

加「うん! かっこいいね」

増「とってとって!」

加「いいよ」


まっすーは色んなものに興味をもっては僕に写真を撮ってと言う

毎日同じ場所を通ってるのに頼んでくるものはバラバラなのが不思議

空だったり建物だったり乗り物だったり...ほんとに共通点がないからな


加「撮れたよ! これでどう?」

増「んぅ...ちがうの!」

加「違う?うーん...これならどう?」


そして何よりも拘りが強い

言葉が少ないからどうしてほしいのか分からず何度も撮り直しをすることも多々ある

一体この写真...何に使っているのだろうか?


小「シゲ! もう時間がやばい」

加「うぉ!?まっすーごめん!

撮影は一旦お終いな」

増「んぅ...」


ちょっと不満げだが何枚かいい写真は撮れたからか今日の写真は一旦終わりという言葉に一応納得をしてもらえた

かなり余裕をもって家を出といてよかった...

そんなことを思いながら小山とダッシュして職場へ向かった

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