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加藤side


有「俺はここに来る前に家電販売の仕事をしていたんだけど...ある日冷蔵庫の宣伝をしたんだ

この冷蔵庫の機能はすごくいいんですよ! 特に野菜室!

さてここで問題! この後俺が野菜室を開けた瞬間何が起こったでしょうか?

はい! マッスー!」

増「...え?えっと...」

有「はい時間切れ! 答えはなぜか腐った野菜が出てきた!

どういうことって感じだよね! 入れたの誰だよー(笑)」


...くだらねぇ

マッスーは優しいから付き合ってやってるけど...こんなことするために院内学級に来てるわけじゃない

コイツの話を聞くだけなら自分で勉強した方がマシだ


有「お前ら暗いよ! もっと元気だせって」

増「そんなこと言ったって...」

加「熱血教師?そういうのウザイ」


ホントムカつく...俺らの気持ちも知らないくせに


小「ふはっ(笑)」

有「ほら! みんなも小山を見習えよ

ってあれ...?また漫画だ

しかも2巻に進んでる...」


小山...やばいって顔してももう遅いって(笑)

それにコイツは授業なんてしてないからそんなに焦る必要もないのに


有「...なぁお前らさ最近友達が死んじゃったからって気にしすぎじゃないのか?

それに小山と加藤さん...受験拒否されたからなんだ?私立を退学になったからなんだ?

人生に比べたらそんなのたった一瞬のことだから気にすんなよ!

俺だって高校受験失敗したけど...教員免許とってこうやって仕事できてるんだから!」


さすがにこの言葉にはムカついた

小山も本を持つ手が震えている...コイツ...無神経にも程ある

やっぱり俺らの気持ちなんて考えてないんだろう


増「っ...ふざけんな!

無神経にも程あるぞ!

小山や加藤さんの気持ちも知らないくせに知ったようなこと言うな!

だから...だから大人は嫌いなんだ...!

...傷つくのは俺だけでいい」

加「ちょっ! マッスー!」


マッスーが怒るとは思わなかった

弱々しく放った最後の言葉に心が痛くなる

マッスー...俺らのこと思ってくれるのは嬉しいけど俺らはマッスーの傷つく姿はもう見たくない

だからそんなこと言わないでよ...

走って教室を出ていったマッスーを俺も追いかける

でもそれはすぐにできなくなった

くそっ...なんでこんな時に発作でんだよ!


増「っ...加藤さん!」

加「ケホケホっ...ヒュっ...ゲホッ」

増「加藤さん...ごめん...ごめんね」


マッスーは何も悪くないのに...それを伝える余裕がない

泣きそうな顔をしているマッスーに俺は何も言ってあげられなかった

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春季(プロフ) - モフルン様、K様コメントありがとうございます。風を感じて2については編集中のためパスワードをかけさせていただいていましたがただいま外させていただきました。作品に興味をもっていただきありがとうございます! これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします (2023年2月6日 0時) (レス) id: 5f9a9db329 (このIDを非表示/違反報告)
K - 同じく風を感じて2のパスワードを教えてください (2023年1月28日 15時) (レス) @page27 id: 643891db52 (このIDを非表示/違反報告)
モフルン(プロフ) - すいません風を感じて2のパスワードを教えてくれませんかお願いします🙇‍♂️ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 2da9da3493 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春季 | 作成日時:2021年12月2日 18時

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