Tell me "baby I love you"

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有岡side


はじめての授業...あの子達全然笑ってくれないじゃん!

そう思いながらナースステーションに戻ると怖い顔をした高木

...え?何?


高木「...どういうことか説明して」

有「...え?

あ...今日の授業ですか?

どうもこうもないよ

オレはあの子たちを笑わせようとしただけじゃん

まぁ...あの子たちにはオレの饒舌な話は難しかったみたいで全く笑ってくれなかったんだけど...」

高木「悪いけど有岡くんの話...全然面白くないし子供たちじゃなくても笑わない

ていうか院内学級はおしゃべりを聞くための場所じゃない

ただでさえ長期入院で授業が遅れてるのに...ちゃんと勉強を教えてあげろよ」


...え?なんでオレ怒られてるの?

長期入院だからこそ笑わせようと頑張ってるのに

てか何この大量のファイル...


有「あの...これは...?」

高木「あの子たちの今後の授業のカリキュラム

しっかりと読んでそれ通りにやって」


それだけ言っていなくなった

いや...ほんとになんなんだよ!

高木って愛想ねぇな...


有「なんなんだよアイツ!

カリキュラムばっかで子供たちのこと考えてねぇのか?意味分かんねぇ」

薮「...それは違うよ

高木だって子供たちのことを考えているからこそああいう発言をしているんだよ」

八「まぁ...NEWSはちょっと気難しい子達だからね

加藤さんは難治性喘息で最近はいつ発作がおきてもおかしくない状態

元々は有名な進学校に通ってたんだけど入院が決まって退学...それで大人が嫌いになった

マッスーは急性骨髄性白血病で心優しい子なんだけど...優しすぎるが故中々本音を聞き出せない子

体調が優れない日も多くて院内学級も他の子達に比べるとあまり通えてないし...

小山は慢性腎炎で今までやってきたことで我慢しなきゃいけなくなったものだって多い

志望校から受験拒否もされて自暴自棄になってる」

伊「更に同室の友達...手越が亡くなったばっかり

ほら...朝のあの音楽覚えてる?

星をめざして...あれさあの子たちなりのお葬式なんだよね」


子供たちの闇は思ったよりも深そうだ

でも...だったら尚更笑わせてやりたい


八「これ...見てよ」

有「何それ?」

八「さあね...加藤さんが描いた絵なんだけど...」

有「これ...借りてもいい?」


なんかひっかかる

それが知りたい...光くんに許可をもらい加藤さんが描いたという絵を借りた

この絵の正体が分かれば加藤さんを笑顔にできるかもしれない

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