今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:30,749 hit
小｜中｜大
48 ページ48
･
「なーにシケたツラしてんねん」
「小山くんにその顔は似合わへんで」
「なんか悩みでもあんのか?」
「俺でよけりゃ話聞くで」
「みんなそう寄ってたかんなや
小山くんやって1人で考えたい時もあんねん」
オレが育ったあの場所を出ていく覚悟を決めたのはシゲと出会ってから
でも...仲間を置いて出ていくのは気が引けて出ていくかどうかの答えは中々出せずにいた
仲間には伝えていなかったけどオレがずっと悩んでいたから何か感じとったのだろう
1部の人は好き勝手言ってるような気がするけど...みんなオレのことを心配してくれた
でもさ言えるわけないよ...ここを出ていこうと考えてるなんて話せるわけない
結局オレは仲間に内緒であの建物を後にした
みんな...元気にしてんのかな
あいつらもあの建物を抜け出せる日は来るのかな...
会いたい気持ちと皆を裏切った申し訳なさで会いに行けない現実が葛藤する
...そろそろ帰ろうかな
怒られるだろうけどそこは能天気なフリをして乗り切ろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春季 | 作成日時：2021年10月17日 22時
