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加藤side
点滴をしてもらったとはいえ次の日にも貴久の熱は下がることはなかった
この子...薬効きにくいもんな
そもそもこの熱は風邪とかウイルス性のものではないから尚更
今日もみんなのところ行きたいっていうから抱っこして下に向かった
加「貴久連れてきた」
岩本「大丈夫そう?」
加「変わりなし...寒がってるしまだ上がるかも...」
貴久の寒がり方がおかしい...暖房がガンガン効いてるこの部屋でブランケットに包まり今も小刻みに震えてる
これが続くとなると不安だわ...
阿「こんにちは!」
小「どうしたの?
奪還ならもう終わったよ?」
阿「NEWSさんにお礼をと思いまして...
あの...昨日は俺の宝物の奪還と同時に拉致られちゃった俺を助けてくださってありがとうございました」
どうやら依頼人はわざわざオレらにお礼を言いにきたそうだ
そんなのいいのに...
阿「あっ! それと...ちょっと貴久お借りしてもいいですか?」
加「え...?あぁ」
阿「貴久...おいで」
増「...あべちゃ」
貴久を抱っこした依頼人はその後目を閉じた
その瞬間貴久の体が緑色の光に包まれた
阿「よし...終わった」
増「阿部ちゃんありがとう!」
加「え...何したんだよ...?」
阿「オレのせいで昨日...貴久の能力が爆発したってことは熱が出てるはずって思ったから平熱に下げただけですよ」
平然と言ってるがこれ...結構凄いこと
...治療能力って怪我だけじゃなかったんだ
さっきまで震えていた貴久が嘘みたいで効果がでるはやさにも驚いた
加「...今回の奪還料はいらないよ」
阿「え...でも」
加「オレらの怪我の治療...それから貴久の熱も下げてくれたんだ
それに...オレらがヘマしたせいで君を危険な目にあわせてしまったのも事実だ」
小「でもさ...反則金とレッカー代...どうやって払うの?」
小山くんの一言に空気が凍る
やばい...その存在忘れてた
加「あの...やっぱ反則金とレッカー代だけ払っていただいても...」
阿「え...?あぁ...はい」
渡「阿部ちゃん...その必要はないよ
それはこいつらの自業自得なわけだし...それに1度いらないって言ったものを求めるのもどうかと思うけど」
渡辺くん...正論だけどそれを言わないでくれ
オレらお金ないんだぞ...どうしよ
向「ったく...どうせお金なくて払えないとか言うんやろ?
...貸してやるからちゃんと返せよな」
小「康二! ありがとう」
こういう時に頼りになる康二
すぐに小山くんに振込してもらった
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作者名：春季 | 作成日時：2021年10月17日 22時
