じゅーなな ページ17
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他の人には認めてもらってないが俺らが勝手に部室として使用している場所で着替えを済ませる
成「貴久...念の為に荷物はプールサイドに置いとくから着替えもバッグに入れとくんだよ」
貴「...ん」
今は瑞稀くんや吹部の人達がいるから玄関が開いていて中に入ることができた
だけど皆が俺らの練習終わりよりも先に帰っちゃうと着替えができなくなり帰ることができなくなる
そうなった時は学校には誰もいないんだしここで着替えても文句は言われないだろう
成「よし! やるか
...貴久は無理のない範囲でな」
貴「...ん」
貴久は出来ないというよりかはトラウマだから練習してどうこうという問題ではない
むしろトラウマを克服したらパフォーマンス自体は完璧だと思う
この子の泳ぎはすごく綺麗だから...
貴「しげっ...て...にぎってて」
成「ん...いいよ」
震える貴久の手を握ると貴久は深く深呼吸をして手を繋いだまま水面に顔をつけ潜り込んだ
あれ...?足がバタついていない
10秒くらいして貴久が水上に顔をだした
成「貴久! 潜れたじゃん! すごいよ
足もバタバタしてなかったよ」
貴「ん...シゲのおかげ
シゲの手...優しいから落ち着く
あとは1人で潜るのとクロールだよね
でも次...シゲのばん」
成「...おう
貴久はカウントお願いしていい?」
貴久も少しずつ成長してる
だったら俺も...皆の足を引っ張るわけにはいかない
貴「いい?ゆっくり数えるね
1.2.3.4.5.6.7.8...ぁ」
成「くっそ! またダメだった」
貴「でもっ...今まででいちばん良かった」
優「ほんとほんと! 僕も負けてられない」
成「え...なんでいんだよ」
慶「いや...話し合いの結果さやっぱ練習第1でしょって纏まって(苦笑)
だったら夜練でもやっちゃおうかって!」
...どうやら皆考えは同じだったみたいだ
井「ちょっと! 嫌な予感がして来てみたら何やってんの!?」
猪「何って見て分かんだろ?夜練だよ」
井「夜練は生徒会に申請して承諾を得ないとできないの!
しかも相葉さんもいないのに...生徒だけでやっていいわけないじゃん
何かあったらどうすんの! とにかく今日は帰って
帰らなかったら生徒会で話し合いして下手したら活動停止だよ」
作「瑞稀くん頭かてぇんだから...
活動停止じゃ困るし仕方ないから今日は帰ろう」
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作者名：春季 | 作成日時：2023年4月1日 1時
