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「そっか...っ...うぅ」
小「おっちゃん!?どうしたの?大丈夫...?」
加「小山くん! 早く救急車呼んで!」
「大丈夫...いつもの発作だから少し休めばすぐ治る」
いきなり目の前で苦しみだしたおっさん
それなのにオレらに向かって大丈夫って言い続けて...
くそっ...阿部ちゃんならこの苦しさ治せるのに
貴久は能力つかったあとが怖いからだめだ...
おっさんには悪いけど...時間がたったら治まるんなら少しだけ痛みを我慢してもらおうって思ってたのにこの子は勝手に動くから...
抱っこからおろしてとジタバタするもんだから落としそうになって咄嗟におろしてあげるもそれが間違いだった...
恐る恐るおっさんに近づきおっさんの胸に手をあてる貴久
何をするのか分かって止めようとするも一足遅かったか...
貴久の手をかざしたところが黄色く光っておっさんの呻き声が小さくなってく
だけど逆に貴久の顔が苦痛に歪んでて...見てられない
増「っ...はぁはぁ...なおった...?」
「ありがとう...でも君」
増「だいじょぶっ...いつものことだから...はぁ」
力が抜けて後ろに倒れてくるもんだから慌てて受け止めた
ダメだって言ってんのに勝手に能力を使ってしまうのが貴久だ...
でもオレは知っている
この子が能力を使うのは必ず人の為だということを...だから止めたくても無理やりには止められなかった
まぁ...今回はおっさんの何かしらの発作を抑えてあげただけだから体の負担はそんなに大きくはないだろう
まだちょっとぐったりしているものも意識はあるし息も5分くらいで整った
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作者名：春季 | 作成日時：2022年12月19日 19時
