12 ページ12
コーヒーの良い匂いと、キラキラエフェクトの掛かった彼に驚いて、ちょっとぽけーっとしてしまった。
カウンターから出てきたクロロさんが「お待たせ」と二人分のコーヒーをセッティングする。
「オレ、バリスタのバイトしてるんだ」
あ、それはなんとなく分かりました。先に言わないで店に連れ込んで、天然かな？
「クロロ君のコーヒー淹れる姿、不思議じゃない？ なんでこんな格好良いんだろうね」
私の気持ちをマスターが代弁してくれる。そう、普通にしてても素敵なのに、更に素敵で目が引き寄せられるんだ。
「だから、たまにしか働いてくれないけど許してるの」
「マスター、彼女のコーヒーが冷める」
ぶすっと言う彼からは、私がマスターとばかり話していることへの不満がありありと感じ取れた。えっ可愛いかよ。ここ二日間での情報量がすごい。
「あ、じゃあ、いただきます……」
一口飲んで感動した。おいしー！ 今まで熱々の魅力って知らなかった。熱いんだけど、熱いからおいしい。
おいしくて一気に半分まで飲んでしまう。
「……気に入ってくれた？」
クロロさんがいることを思い出してハッとする。こんなガツガツして、飢えた獣のようだと思われたに違いない……「はい」 ん？ 差し出されたままになにか食べてしまった。
「すごい……」
この店のものおいしすぎぃ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルイ(プロフ) - ハルさん» 全話お読み頂いてコメントまでありがとうございます！もう少し続きますので、どうぞお付き合い下さい(^^) (2021年9月12日 15時) (
レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 初めまして！とても素敵な作品ですね！最後まで読ませて頂きました^_^続き楽しみにして待ってます！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: 1ed1b10e6b (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 鼻毛太郎さん» それは後日談とするか未定で、まずはL◯NE風オチとなりました。ハイレベルなご感想ありがとうございます！長くなり失礼しました。 (2021年7月29日 8時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 鼻毛太郎さん» 徐々に侵食されているのを感じて頂けて嬉しいです！仰る通り、コンビニスイーツなので今後もふと思い出して「ああああ」となってしまえー☆という余白もあります。 (2021年7月29日 8時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - あぁぁわらび餅読みました；；徐々に触れるレベルが進行していって、夢主ちゃんきっとわらび餅食べる度に今日の事を思い出してしまうんだ…と勝手に物語に深みを付け足して楽しみました…次は金平糖なんですね、楽しみです…；； (2021年7月28日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルイ | 作成日時：2021年4月4日 13時
