走り出す想い ページ6
お礼を言い終えた莉子は
私に電話を渡しながら、
莉子「上矢くん、泣いてた…多分」
私「え！？何で？」
莉子「わからない…でも絶対泣いてた」
私はすぐに上矢くんに連絡したけど
もう繋がらない。
2人と楽しくご飯を食べながらも、
ずっと上矢くんのことが頭から離れなくて。
私はお風呂から上がってから、
勇哉くんに呼び出されたから帰る！と
嘘を言って、急いで夜行バスに乗った。
…
携帯は相変わらず繋がらない。
…
…
バスや電車を乗り継いで、
合宿所の付近までやってきた。
…はぁ、はぁ…
疲れた…
上矢くんに会えるかわからないけど、
上矢くんの悩みを聞いて
ファン1号として支えてあげたい！
その想いだけで、バス停から走った。
トントン…
あ！この音！
音のする方へ来ると体育館のサッシが開いてて
私はそっと開けて中を覗いた。
そこには、シュート練習に励む
上矢くんの姿が見えて。
ガラッ！
私「上矢くん！！」
…
上矢「え！藍田さん！何で…！？」
私「莉子が上矢くん泣いてたって言うし、
携帯も繋がらないから…」
上矢「いや、だからって…え、
どうやってきたの？」
私「莉子ん家から走って
夜行バス乗って、始発のバス乗って
そこから走ってきた。
…で、上矢くん、大丈夫？」
上矢「この状況、藍田さんのほうが大丈夫？」
私「うん。わー、やっと着いた〜」
私は靴を脱いで、体育館に上がった。
私「何かあった？」
上矢「別に何もないから」
私「うそ！莉子が泣いてたって言ったし、
その後から電話出てくれなかったし。
私、気が気じゃなくて…それで…おっとっと…」
一瞬めまいがして、体育館に倒れこんだ私に
上矢「大丈夫？てか、泣いてないし」
私「もう！私には嘘つかないでよ」
私は上矢くんをそっと抱きしめた。
すると、上矢くんも抱きしめ返してくれて。
上矢くんの心地良い心音が聞こえて、
私はもっと強く抱きしめた。
上矢「藍田さん…」
私「大丈夫…、
もうちょっと…このままで、いて…？」
それからなんとなく、上矢くんの顔が見たくて
肩から顔を離したら
思ったよりも上矢くんの顔が近くて
…
キス…したい…
頭の中がそう叫んでいた。
でも、それを自覚したら
心臓がバクバク言い出して、
私は慌てて上矢くんから離れた。
私「あ、えっと…上矢くん、せっかくだから
シュート見せて？」
すごい綺麗な弧のシュートをした
上矢くんを見て安心した私は帰ることにした。
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藍白 - 大丈夫です☆私この作品大好きなので頑張ってください。 (2018年8月23日 22時) (
レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» いえいえ。これだけ夢主ちゃんが不幸続きだと心配になりますよね(汗)それでも、読んでくださってありがとうございます！藍白さんの望むストーリーじゃないかもしれませんが、夢主ちゃんを応援してあげてくださいませ。 (2018年8月22日 13時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - こんな質問してごめんなさい!!この作品大好きなので頑張ってください((o(^∇^)o)) (2018年8月22日 12時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» 一応最後はハッピーエンドで終わる予定です…が、しばらく引っ張るかも知れません。 (2018年8月22日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - 夢主は幸せになれますか？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年8月17日 12時
