約束 ページ39
直輝はもう一度私を見た。
直輝「約束は守る」
そう呟いたような気がする。
直輝が投げたボールは
綺麗なアーチを描きながら
ゴールに吸い込まれていった。
パサッ、
トントントン…
その音がやけに大きく聞こえた。
一気に歓声が上がる客席。
スコアを見ると、同点。
残り３０秒…！
直輝ならやれる、やってくれる、
私はただただ小さく唱えて
試合を見ていた。
…
アークスの選手がパスカットをして、
直輝にボールが渡った。
お願い間に合って！！！
3.
2.
シュッ
1.
ゴン
0.
試合終了のブザーと
ボールが入った音が同時…
ブザービーターだ。
私はペタリとその場に座り込んだ。
解説「アークス上矢直輝が
ブザービートを決めたー！！！
優勝はJCアークス！！！！」
客席がスタンディングオベーションで
選手を讃える中、
私は下を向いて泣いていた。
良かった…
直輝おめでとう…、
涙でぐちゃぐちゃになっている顔を
晒すのは嫌だと思って
私は立ち上がって出ようとした。
ダッダッダッダッ、
ガシ、
え？振り向くと
直輝の腕の中に収められていた。
会場がヒューヒュー、と声を出していて。
私は恥ずかしさに、
直輝の胸元に顔を隠した。
直輝「散々待ったよ。もう待てない」
グイ、
顎を持ち上げられて
キスをされた。
唇が離れて、
私「まだ返事してないのに…」
直輝「返事はYESだって言っただろ？」
私「聞こえてたの？」
川崎「おーい、直輝ー！
そろそろ戻ってこーい」
私「あ、早く行って！」
直輝「Aの声だけは聞こえるんだ」
そう言った直輝は私を片腕に抱き上げ、
階段を降り始めた。
私「な！直輝！
ちょっ恥ずかしいからおろして！！
しかも撮られてるから！」
客席の沢山のスマホが私たちの方を向いていて、
確実に撮られてるのがわかった。
直輝「見せつけてるんだ」
私「直輝、何言ってるの…！だめだよ！」
直輝「この時を待ってた」
川崎コーチも宇都宮さんも
みんな私たちを見てはやし立ててる。
川崎「今日の主役はお前だ。
特別にマイク貸してやる」
直輝「川崎さん、あざっす。
えー、応援して下さったみなさん、
ありがとうございます！
お陰で、なんとか優勝することが
できました。
…
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藍白 - 大丈夫です☆私この作品大好きなので頑張ってください。 (2018年8月23日 22時) (
レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» いえいえ。これだけ夢主ちゃんが不幸続きだと心配になりますよね(汗)それでも、読んでくださってありがとうございます！藍白さんの望むストーリーじゃないかもしれませんが、夢主ちゃんを応援してあげてくださいませ。 (2018年8月22日 13時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - こんな質問してごめんなさい!!この作品大好きなので頑張ってください((o(^∇^)o)) (2018年8月22日 12時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» 一応最後はハッピーエンドで終わる予定です…が、しばらく引っ張るかも知れません。 (2018年8月22日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - 夢主は幸せになれますか？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年8月17日 12時
