踏み出した先 ページ21
カルテットのメンバーは、
Vn 森田 亜夜(25)
Vla 益子 雪(25)
Vc 大東 拓人(26)
そして、私 Pf 藍田 A(24)
簡単に自己紹介をしてセッションをした時、
確かに、みんな上手いのに
どこか自信がなさげで。
だから、
初の顔合わせから何度もセッションをして、
楽曲の共通理解をはかるために
何度も話し合いをもった。
メンバー3人も、私と同じように
バイトなどで生活を繋いでいる人達だから
このカルテットにかけているのだ。
森田「ねえ、笹川教授が私たちをデビューさせるって話、本気かな？」
益子「どうなんだろう。
みんなはデビューしたいと思ってるんだよね？」
大東「俺なんてもう26だしさ、
優秀な若手！ってわけでもないし
ソロじゃやってけないとは思ってる」
森田「私も。バイオリニストなんて
たっくさんいて、ソロ活動なんて夢のまた夢。
だから、機会が貰えるならやりたいと思う。
Aちゃんは？」
私「私は…オケ付きのピアニストになるのが
夢なんです。
でも、このカルテットも凄い楽しくて、
もし笹川教授が本気なら
こんな機会は二度と来ないって思うんです。
すみません、返事になってないですね…」
益子「ヴィオラもソロ向きじゃないから
どっかのオケに入るしかないんだけど…
私の実力じゃインストラクター止まりよ」
森田「じゃあ、
本気でデビューすること考えようよ！
もちろんその為には練習あるのみ！
笹川教授を納得させられるかだけど、
私、このメンバーならやっていける気がする」
そうして一致団結した私たちは
私たちはセッションと同時進行で
CDを作成することになった。
それからはもっと忙しくなって。
レコーディングをして、
ジャケットやポスター写真、
インターネット用動画の撮影など…
こんなの、教授の力がなかったら
全て叶わないことなのは誰もが想像出来た。
CDが完成したのは10月31日、
ジャケットの帯には
ベルカント音大、笹川教授の大抜擢の4人組！
新星カルテット「トロイメント(traumend)」と
大々的に書かれていた。
もちろん、コンサートのポスターは
より個々のビジュアルの良さが際立って
私自身も驚くような仕上がりで。
チケットも順調に売れていき、
それだけ私たちへのプレッシャーは
大きくなっていった。
…あっという間に、
11月になったある日。
私は弾いても弾いても
自分だけが置いていかれているような感覚に
1人震えていた。
プレッシャーが重荷になっている、
自分でも感じていた。
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藍白 - 大丈夫です☆私この作品大好きなので頑張ってください。 (2018年8月23日 22時) (
レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» いえいえ。これだけ夢主ちゃんが不幸続きだと心配になりますよね(汗)それでも、読んでくださってありがとうございます！藍白さんの望むストーリーじゃないかもしれませんが、夢主ちゃんを応援してあげてくださいませ。 (2018年8月22日 13時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - こんな質問してごめんなさい!!この作品大好きなので頑張ってください((o(^∇^)o)) (2018年8月22日 12時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - 藍白さん» 一応最後はハッピーエンドで終わる予定です…が、しばらく引っ張るかも知れません。 (2018年8月22日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
藍白 - 夢主は幸せになれますか？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 3e873db44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年8月17日 12時
