生きがい ページ26
「だから傷がついても良いって？」
『カタクリ様に出会う前の傷の無い私。カタクリ様と出会った後の、ここで傷がつく私。たとえどれだけ大きな傷がつこうと、私は以前の私より、今の私の方がきっと好きです』
「アンタ、そこまでカタクリお兄ちゃんのこと…。でもね、無理なのよ。さっさと諦めな。お兄ちゃんにちょっと気に入られたからって、お姫様になれるだなんて思ったら大間違いだよ！」
……ん？
「覚悟はわかったけどね、そんな風に勘違いしてるなら…」
『ちょ、ちょっと待って下さい？』
「調子に乗り過ぎってもの…なんだい」
『お、【お姫様】というのは一体…？』
閉じた目を思わず開いてブリュレ様に問いかける。どの流れからお姫様なんて話になったんだろう。
「え？アンタ、カタクリお兄ちゃんの恋人になりたいんだろう？」
『え？』
「え？」
カタクリ様の…恋人？
誰が？
……私？
『えええええ!?!?』
「キャアア！急に大声出すんじゃないよ！ビックリするじゃないか！」
『す、すみません！でも、あの、めめ滅相もないですブリュレ様！こ、こここ恋人なんてまさか！そんなこと考えたこともありません!!』
口にするのも恥ずかしい。私は真っ赤になって全力で否定する。
「ほら赤くなった！それに、【カタクリ様の為に生きたい】とか【綺麗に見えるのはカタクリ様のお陰】だとか！思い上がって好きになったんだろう!?」
『それは！だってその通りなんですもの！』
「それにアタシは見てたんだからね！カタクリお兄ちゃんに抱き留められて【ドキドキし過ぎて死んでしまう】とか言ってたのを！」
『み、見ていらしたんですか!?でもあれは誰だってああなるでしょう!?カタクリ様ですよ!?あんなに格好良い方に助けられたらドキドキするに決まってるじゃないですか!!』
「それはわかる!!」
『でしょう!?』
「でもそれは好きってことだろう！」
『確かに好きは好きですけどそうじゃなくて…！』
「だったらアンタにとってカタクリお兄ちゃんは何だっていうのさ！」
―私にとってのカタクリ様。
私にとってカタクリ様は…
『生きがい…？』
「は？」
『上手く言葉に出来ないのですけど。私の生きる理由。私が幸せになる為に必要な方。私に命をくれた大恩人。最も尊くて最も…大切な方です』
「それは、恋とは違うのかい？」
『…わかりません。けれど、例えるなら、私にとってカタクリ様は太陽です。太陽にどれだけ焦がれても、太陽と恋人になりたいだなんて考えないでしょう？』
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露木アマナ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐さんコメントありがとうございます！ﾆﾏﾆﾏして頂けて嬉しいです(*´▽｀*)生きがいだなんて；；私も豆腐さんのコメントで頑張れます！本当にありがとうございます…！ (2019年4月10日 23時) (
レス) id: be3bf55a7b (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 深夜に申し訳ありません。めちゃくちゃ最高です……ﾆﾏﾆﾏが止まらなくて、この小説を読むことが、私の生きがいになっています！更新頑張ってください！ (2019年4月8日 0時) (レス) id: a9fbc04af8 (このIDを非表示/違反報告)
露木アマナ(プロフ) - とうとうこちらの作品で評価500票を頂きました…！本当に、本当にありがとうございます！！ヽ(；▽；)ノ (2019年3月1日 0時) (レス) id: be3bf55a7b (このIDを非表示/違反報告)
露木アマナ(プロフ) - ティコさん» 今はちょっと更新が出来ていなくて３は不穏な空気が流れておりますが、またティコさんが悶えるような展開になるように頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年3月1日 0時) (レス) id: be3bf55a7b (このIDを非表示/違反報告)
露木アマナ(プロフ) - ティコさん» そ、そんな嬉しいお言葉を頂いていいのでしょうか…!?推しではないのに読んで下さったことも、それで悶えて下さったことも嬉しくて嬉しくて私が召されそうです…！｡・ﾟ・(ﾉ▽`)・ﾟ・｡ おかしいなんてとんでもない！こんなに沢山お言葉を伝えて下さって感激です…！ (2019年3月1日 0時) (レス) id: be3bf55a7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露木アマナ | 作成日時：2018年6月30日 8時
