同居。‐KENTO‐ 2 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:124,223 hit

暖ページ4

･

「ただいまー…」

「おかえり、A！…ってどした？」

仕事から帰ってきた私を迎えてくれた健人は、私を見てびっくりした

それもそのはず、私の頭には雪が積もっていたから

「急に降り始めて…」

「早く入ってっ！！」

私に駆け寄って頭の雪をはらってくれる健人

リビングは暖房がきいていていてすごく暖かい

私はヒーターの近くにいって足の裏と手をくっつけた

「本当だ。結構降ってる」

窓の外を見て健人はそう声を上げた

「寒かったー」

「お疲れ様」

そう言って健人は私にココアを渡してくれた

「わあ！ありがとう！」

健人からココアを受け取って飲んでいると

「…ん？どうしたの？」

「いや、暖かいかなあ～って思って」

ヒーターの前にいる私を後ろから抱き締める健人

「A、冷たい」

「当たり前でしょ」

「ヒーターとココアだけじゃ足りないだろうから、俺も手伝う」

そう言ってまたぎゅうっと力を入れる健人

だんだんと体が暖まってきたのと同時に

健人に抱き着かれてるから、心臓の方が熱くなってきた

「け、健人…。もう大丈夫だよ…」

「えー。もうちょっと」

なかなか離れない健人

嬉しいけど、すごく恥ずかしい…

「あれ？A赤いよ？(笑)」

黙っていた私を見て、健人はニヤニヤしながら私の顔を覗き込んできた

「体が暖かくなってきたから…」

「ふ～ん(笑)」

楽しそうな健人。私が照れてるってわかってるんだ。

もう、本当悔しい

だから…

「健人、好き」

健人の方を見て、小声で私はそう言った

「お、お前っ…」

手で口を隠して、焦ってる健人

私は向きを変えて健人に抱き着いた

「俺の方が好きだし」

頭の上からそんな声が聞こえて

４年経っても私たちはラブラブだななんて思った

ヒーターとココアは私の体を暖めてくれたけど、

健人は

私の心までポカポカにしてくれる

最高の暖房王子です