同居。‐KENTO‐ 2 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:124,224 hit

ちゅー part1 ページ1

･

「今日も寒かったねー」

「明日からもっと冷え込むんだって」

「えー…。健人、風邪引かないように気を付けてね」

「それはこっちの台詞」

夕食を食べ終わって、ソファーに二人並んでテレビを見ながらそんな会話をしていた

テレビに映し出されるイルミネーションをみると、もうすぐクリスマスなんだって思った

今年は仕事入ってるかなあ…？入ってなかったらイルミネーション見に行きたいななんて…

「ん？イルミネーション行きたい？」

私の顔を覗き込んでそう聞く健人

「あ…うん。クリスマスに見に行けたらなって思って」

「じゃあ行こっか」

「え？でも、仕事入るかもしれないし…」

「そのあとに行けば大丈夫っしょ」

あっさり、予定を立ててくれた健人

仕事ってことを十分理解してくれてる健人は

私に休めとか自分の気持ちを言わない

それだけ、新人は大変ってことをわかってくれて、サポートしてくれる健人がいるから

仕事を頑張れるんだ

「A」

「ん？」

健人の顔を見ると、真剣な顔で私を見つめていた

そして、ゆっくり近づいてくる目を閉じた健人の顔

状況がわかった私も目を閉じて健人が来るのを待っていた…

のに

唇が触れた場所は、私の頬

え？と思っていたら、おでこ、耳、首筋にキスをする健人だけど、

なかなか触れない唇

なんか物足りなくて、ぎゅって唇を噛み締めていると

「してほしい？」

そう言って、私の唇を指でなぞる健人

その顔は

ときたま表れる

いわゆる

“ドＳ”の笑顔でした