やらかしガール 2017/6/18 ページ8
Aside。
.
テーブルの上にポツンと置かれた自分のスマホを見つけた。
液晶画面に表示された時刻は6:02。
スケジュールを確認すると今日の仕事はお昼から。
大丈夫、間に合う。
取り敢えず家に帰らなければ。
まず着替えて…
ああ！携帯の充電無くなる！
何から手をつけていいか軽くパニックになっていると
玄関のほうで物音がして
誰かが家に入って来た。
どうしよう！
か、隠れるとこ…無い！
咄嗟にキッチンの端にしゃがみ込む。
リビングの扉がカチャっと音を立てて開いた気配を感じる。
どうしよどうしよ…
ドサッと荷物がおろされたような音がした後に
"あれ？"と不思議そうな声。
男の人の声。
？「いつも使わんコップ…」
さっき私が使ったやつだ…
出しっぱなしだった…
その時。
ﾋﾟｺﾝ♪
「っ…！」
LINEが届いたことを知らせる
軽快な通知音が思いっ切り鳴ってしまった。
？「誰かおるん？」
不安げな声色の人影が近づいて来る。
やらかした…
思わず頭を抱える。
声の主が目の前までやって来た。
？「っ！？ Aちゃん！」
目をキラキラさせて私に駆け寄ってきたのは
なんとなく雰囲気が横山さんに似ている男の人。
直感的に横山さんの弟さんだと思った。
「うっわー！ホンモノや！大好きですー！」と
私の手を取り
ブンブンと上下に大きく振る彼。
「ありがとうございます…」
やっとのことで出た言葉はそれだった。
横「充？」
充「兄ちゃん！」
私の手を掴んだまま振り返った彼。
視線を辿っていれば私の視界に入る所までやって来た、横山さん。
横「…どういう状況？」
朝起きたら
キッチンで弟と私が握手してるんだもん
そりゃ困惑しますよねー…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1477人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
