甘すぎくらいが丁度いい (ページ22)

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ゲスト　2017/6/29 ページ22

Aside。

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ドラマの世界に入り込んでいると

目の前のガラスのローテーブルの上の携帯が震えた。

ソファを背もたれにして

ラグに三角座りした状態から

足を崩して携帯に手を伸ばす。

横山さんからの電話だ。

「もしもし」

横『飯食うた？』

「今チョコ食べたよ」

横『はあ？それだけ？

お前いい加減食えや』

「仕事で食べてるもん

食べ歩きロケとか

ドラマの撮影の食事シーンとか」

横『まあなんも食わんよりええか…』

「そんなことより無事終わったの？初日」

横『おん、今』

「そっか！お疲れ様

ノーミス？」

横『…1回だけ振りミスった』

「あらー

ダメじゃん」

横『次は絶対ミスらん！

そや、服さあ』

「あ！それ私も聞こうと思ってた！

返さなきゃだし

返してもらわなきゃだもんね

いつ会えるかな？」

横『あれ？

なんか番組来るって聞いてんけど』

「え？」

横『あっ、勘違いやったらごめん』

「私の方こそ確認不足で…」

"Aちゃん次のジャニ勉のゲストやで！

唯子ちゃんゆーてた！"

塔子さんに確認しなきゃと思った矢先

聞こえてきたたつよしくんの声。

横『やっぱそやんな！

焦ったー！』

「お世話になります」

横『こちらこそ』

「じゃあその時に返しても大丈夫？

荷物になるかな…」

横『いや、ええよ』

「ならそういうことで！」

横『東京帰ったら飯連れてったるから

それまでちゃんと食わなあかんで？』

「はーい…」

横「あんなしょーもない男に振られたぐらいで

人気女優が痩せとったらあかんやろ

とにかく食え

分かったな？」

「ふふ、うん」

横「ほんなら切るで」

「はーい」

言い方は少し威圧的だけど

私のことを心配して言ってくれてるんだと思うと

自然と笑みがこぼれた。