Sweet Home 1

一番聞きたい事 ページ49

ジェジュンさんは、先に車を降りて

ドアを開けてくれた

こういう所はさすがだなと思う


家に入ると


「リビングにいるから」


ジェジュンさんは、そのままリビングへ

私は、荷物を一旦部屋に置いてからリビングへ




「ちゃんと酒飲まずに帰ってきたから

酒を飲ませてあげようかと思ったが、

とりあえずコーヒーな」



ジェジュンさんがコーヒーを私の前に置いて

ソファーに座った


「楽しかったか？同窓会」



「はい。最初は緊張感があったんですけど、

楽しかったです」



「そうか」



ジェジュンさんが、少し考えるように

静かな間があいた



「今日、酒を飲むなと言って悪かったと思う。

制限されて気を遣いながらじゃ、

思い切り楽しめないよな。

それを分かっていながら

勝手なことを言った。

Aが心配だからというより、

オレが嫌だったんだ。

四宮と一緒なのも気に入らなかったが、

今回に限っては、あいつが居るから

大丈夫だと思った。

いや、結局、待っていられなくて家を出た。

忘れ物を渡すだけ

寒いのは苦手なはずだから

そんな言い訳をしながら。

自分自身への言い訳であって

Aにあんな風に言うはずじゃなかったんだけどな」



ジェジュンさんは少し笑った


「行ってみたら、また知らない男が一緒で。

Aの周りにいる幼なじみ、会社の先輩、

彼らに対して嫉妬してた所もある。

さっきのただの同窓生に関しては

嫉妬じゃなく、単に気に障ったから

黙らせただけだけどな」



確かにジェジュンさんの圧に

何も言えなくなってたもんね

って、私が気にする所はそこじゃない


今、ジェジュンさんが話してくれた事は

ジェジュンさんの本音

だけど...


「オレから話すことはそれくらいだけど

Aは、何か言いたい事はないのか？」




「あります。

言いたい事も聞きたいことも、いっぱい。

でも、一番聞きたい事、もう一度聞きます。

ジェジュンさんは、私のことが好きですか？」




「分かった。もう認めるよ」



ジェジュンさんは、観念したかのように笑った




「オレはAが好きだ」

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