Sweet Home 1

好きと言える幸せ ページ41

「今日、話そうと思ってたんだ」


リョウジくんは、照れくさそうに笑った


「おめでとうございます。

知ってたら、お祝い用意したのに。

また今度改めさせてくださいね」



「いや、今日のこれで充分だよ」


リョウジくんの隣でエミさんも頷いた

エミさんの手に輝くエンゲージリング

二人とも幸せそう


エミさんが、用意してくれたお料理を

みんなで食べながら、話しをした


リョウジくんは、学生時代のジェジュンさんの

事を聞かせてくれた

電子レンジで下着をチンしちゃったとか

天然エピソードには大笑いした

面倒見が良くて、みんなにご飯を作ってあげていたとか

そういう所は今も変わってないなと思った




「これ美味いな」


お酒を美味しそうに飲んでるリョウジくん

運転があるジェジュンさんに遠慮してたけど、

飲んで欲しくて買ったからとジェジュンさんが

勧めたこともあって、飲み始めた


「Aちゃんもどう？」



エミさんが声をかけてくれた


「私は...」


ちょっと飲んでみたいけど

ジェジュンさんの手前、止めておこうと思った

そしたら


「飲んでみれば？」


ジェジュンさんの一声に

　
それならと、一口飲んだ


「あ、美味しい」



あぁ、楽しいなぁ

この心地良さにお酒もすすんでしまう





「なんか幸せな気分です。

いいなぁ、エミさんは。

好きな人に好きって言えて、好きって言ってもらえるって幸せですよね」


ほろ酔いのテンションで

幸せそうなエミさんを見てたら

ほんわかした気持ちになった



「あ、A、酔ってきたな？

ほどほどにな」



リョウジくんが、たしなめた



「楽しいだけだよ」



「そっか。良かったよ」



リョウジくんは、私の頭をぽんぽんした



「リョウジくんは、かっこいいよね。

ちゃんと自分の想いを言葉にして」



「まあね。でも、タイミングってあるんだよ。

Aにも来るよ、そういう時が」




そこにリョウジくんとは違う声が


「A、また寝るのか？」



見上げるとキレイなお顔




「あ、ジェジュンさんだぁ。

ここでは寝ませんよ」



「そう言いながら寝るだろ」



「大丈夫です。

でも、お家に帰りましょう」




「分かった」

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