Sweet Home 1

寝起き ページ28

寝返りをうって、なんとなく目が覚めた


ん？ なんかいつもと違う


体を起こして、部屋を見渡してみると

リビングだった


まずい...

また酔っぱらって寝ちゃった

ジェジュンさん、呆れたかな

でも、ちゃんと毛布かけてくれてあるし、

水のペットボトルも置いてある



調子に乗ってワイン飲むんじゃなかったかな

ジェジュンさんにお調子者って言われたんだっけ？

ちゃっかり者だったかな

その辺りから記憶が曖昧だ



お水を飲んでから自分の部屋に戻った

まだ朝までには時間がある

明日…もう今日か？休みだし

もう少し寝よ

起きたらジェジュンさんに謝らなくちゃ...




トントン

トントン


音がする...

ドアをノックする音？



「まだ寝てるか？」


！！


「あ、はいっ。今、起きました」


ドアの向こうから聞こえたジェジュンさんの声に返事をした

どうしよう

寝起きのこんな状態で顔合わせられないな...


「起こして悪いな。何もないならいいんだ。

オレは出かけるから、ゆっくりしてな」



「あっ、ジェジュンさん、

また酔っぱらってすみませんっ！」



「いいよ。飲もうって誘ったのはオレだしな。

じゃあ、行ってくる」



ジェジュンさんの遠ざかる足音が聞こえる

私は慌ててベッドを下りて、ドアを開けた



「あの！ 帰りは？」



玄関で靴を履きながら

ジェジュンさんがびっくりした顔をあげた



「遅くなると思う」



「そうですか...

あ、引き留めてしまってすみません。

いってらっしゃい」



ジェジュンさんは、笑顔で手を挙げて応えて

出かけていった



遅いのか

今日は一人でご飯だな


自分の部屋に戻って鏡の前に座った

こんなひどい顔で飛び出していくなんて

何やってるのかな、私


視線をずらすと私の背後に映る部屋

振り返って部屋を見渡す

荷物の整理しなくちゃ

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