Sweet Home 1

変化 ページ24

「美味しいな」


コーヒーを飲むKJ氏

その穏やかな顔を見ていた


「このコーヒー豆、

私の好みですけど、KJさんも？」



「ああ、好きだよ」



「良かった」



私もコーヒーを飲んだ

あったかいな

なんだか色々と...


「KJさんは、優しいですね」


「いきなり何だ？」


「私、さっきちょっと生意気なこと言ったじゃないですか。

感情的になっちゃって、最初は勢いで言いだしたんですけど、

話しながら少し冷静になってきて

KJさんを怒らせてしまうかなって

ちょっとひやひやしていたんです」



「正直、少しびっくりした。

君はいつもオレに対して遠慮がちだから。

言ってくれて良かったよ」



「そういうところです。

私が気持ちを伝えれば

それを理解しようとしてくれます。

だから優しいなって」



「優しいって言えるのか分からないが、

そう思うなら、もっと気楽にしてくれ」



「そうですね。

でも、なんか緊張しちゃうんですよね」



「オレはそんなに恐くないぞ？

最近はネコにだって懐かれてるし」


そう言いながら、肘を曲げて軽く手を握る仕草をした


「今のネコの手のポーズですか？！

かわいい！

KJさんがそんなことするなんて意外です。

でも、おかげで前より気楽にいけそうです」



KJ氏は少し照れたように笑った


「それなら、その『KJさん』っていうのも

やめてくれないか」



「えっ、あ、そうですね。

じゃあ...ジェジュンさん？でいいですか？」



「ああ。その方がいい」


笑って頷いた



「じゃあ、私からもいいですか？

もっと砕けた話し方をして欲しいです」



「ああ、分かった...よ」



「(笑)そういう感じでお願いします。

あと、私もできれば名前で呼んで欲しいです」



「分かったよ、A」



「ありがとうございます」



初めて呼んでもらった名前は、

形式的でまだ馴染んでない感じだったけど

それでも、私とKJ氏...私とジェジュンさんの

関係が少しだけ変わったんだと思えた

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