Sakata：Trick and Treat！ ページ7
「Happy Helloween！俺からもTrick and Treat！」
「さかたん、その格好…賢者の奴か！はい！お菓子！」
「そうやで！！ありがとなー！お邪魔しまーす！！」
黒い賢者の格好をしてやってきたのはさかたん、活動名はとなりの坂田。とか
あほの坂田とか…浦島坂田船のメンバーである彼が私の彼氏である。
賢者の格好なはずなのに、犬の耳としっぽが見えるのは気のせいだろうか…
「すご！！これ全部Aがやったん？めっちゃすごいしめっちゃ美味そう！！」
「そうだよ！朝から頑張って準備した！」
「わー！！さっそく食べよ！俺早く食べたい！！」
「うん、食べよ食べよ！！」
目を輝かせて言うさかたんにこちらも嬉しくなる。
グラスには甘めのお酒が注がれた。そして―――――――
「「Happy Helloween！」」
グラスを軽く合わせて、パーティーの始まりである。
さかたんは本当においしそうに料理を食べてくれる。
朝早くから彼の好みに合わせて作ってよかったー…
「え、これ俺の好きなものばっかり作ってくれたん？」
「そうだよー、どう？おいしい？」
「めっちゃ美味い！」
「よかった、さかたん喜んでくれるかなーって思いながら作ったんだ。」
「……Aー！！！」
「きゃっ」
感極まったのか、私のところまできて抱きしめてくれるさかたん。
そんなに喜んでくれたのか……しばらく抱きしめられていた。
「…そうだ！」
「え？」
「A、キスしてええ？」
「へ！？」
「めっちゃ嬉しかったからキスしたい！！」
返事する間もなく、飛び切りの笑顔のままキスをしてくるさかたん。
最初は額は頬にだったが、徐々に唇に近づいた。
「んっ……」
「ん…へへ、A顔真っ赤やで！」
「だって、いきなり…！！」
「ごめんごめん。」
反省なんて全くしてないだろう声色である。
なんたってまだあちこちにキスされてるんだから反省とは…
でもまぁ、これもさかたんだからって許しちゃう私も彼に相当甘い。
「へへーっ、今日はハロウィーンやしな！お菓子もいたずらもし放題や！」
「え？私お菓子あげたよね…？」
「甘いで！俺はうらたさん達にいいこと聞いたんやから！」
そう言っていたずらっ子のように笑うさかたん。
失礼かもしれないが彼以外のメンバーからの、いいこととなると
そこはかとなく嫌な予感がするのは気のせいじゃないはず……
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