She is my sweetheart...－2－ (ページ7)

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私はそのまま、神宮寺君の家にお邪魔させてもらった

真っ暗だけど、懐中電灯があって、少しだけぬくもりを感じられた

「本当に、さっきはごめんなさい」

勇太「いいよ、俺も、1人じゃ寂しいし」

「いやっ、そのことじゃなくて…」

泣いてしまったことを謝ろうとしたけど

もういいかと思い、言うのはやめた

停電だから、もちろんテレビも見れない

でも、トランプをして、ずっと遊んでいた

ババ抜きでは、私が連勝したり

真剣衰弱では、神宮寺君が連勝したり

停電しているなりに、とても楽しむことが出来た

「神宮寺君は、真剣衰弱が得意なんですか？」

私がそう聞くと、少し考えてからこう言った

勇太「えーと、得意っていうより、覚えてるんだよね
それに、もう勇太って呼んでくれていいよ
敬語もやめよう」

このシーン、一回味わったことがあるような感じがする――

勇太「そんな、無理にとは言わない！！
でも、俺は…
……勇太って
呼んで欲しい」

暗闇の中で、懐中電灯に照らされて

整った顔がより綺麗に見える神宮寺君

そんな彼が、少し顔を赤らめて話すのは

初めて見た

まだ、会って一週間しかたってないけど

すごく新鮮味を感じた

だから、断れずに、勇太と呼んでしまった

彼は私の事を見つめると、フフッと笑った

なんだか、時間が止まっちゃいそうな感じがした―――