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2人で紫耀の家に戻って入院の荷造りをしていたら
突然紫耀に前から抱きしめられた
紫耀「Aっ…
もう俺から一生離れんなよ
分かったか？」
”分かったか？”の部分が少し震えていた
「うん…
私も紫耀から離れたくないよ」
私は今にも泣きだしそうな声でそう言った
すると家のドアが開き廉が入ってきた
廉「車の準備できたからいつでも下来てな〜」
紫耀「おう」
刻一刻と、紫耀がこの家を離れる時間が迫ってきている…
そう思うと、胸が苦しくなって涙がこぼれそうになった
紫耀「…じゃあ
いってきます」
「いってきます…」
紫耀と一緒に家を出た
その足は、いつもよりすごく重く感じた
廉が待ってくれていた車に乗り込もうとした時
紫耀は急にあ！！と声をあげた
紫耀「忘れ物しちゃった！！」
紫耀は走って家へ戻っていった
私は廉の車に乗って待っていた
紫耀は忘れ物をちゃんと持ってきて、すぐにボストンバッグの中に入れた
廉「…じゃーもう出発するで」
車が発進しだした
紫耀は、とても複雑な表情でどんどん小さくなっていくマンションを見ていた
今の紫耀の気持ちは私もわかることが出来なかった
私も今の気持ちを言葉に表すことが出来なかった―――
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作者名：マロン x他1人 | 作成日時：2019年10月13日 2時
