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恐る恐る部屋の中へ足を運ぶと、
いつもと変わらぬ体勢で、ソファに座っている紫耀がいた
私の事を、ジーーって見つめてる…
「おっお邪魔します
一週間、お世話になりますっ」
私は、紫耀へ頭をペコッと下げた
すると、紫耀が鼻で笑った
紫耀「フッ、このままずっと住めば?
廉の家に帰らずに」
「…は??」
私は、理解できなくて変な声を出してしまった
すると、紫耀が自分の横をポンポンと叩いた
座れっていう意味…?
私がゆっくり座ってみると、紫耀がニヤけた
紫耀「フフ、Aとこうして家に2人でいるのって
結構久しぶりじゃない…?」
そう考えてみると、あれからだいぶ経った…
紫耀「…この間のやつは、本当にごめんなさい」
すると、急に紫耀が頭を下げた
この間のやつっていうのは、私をフッたっていうことだろうけど
なんで急に?
私といても楽しくないからフッたんでしょ?
紫耀「…本当は、今でもAのことが大好き
本当に、あの時に戻って俺に怒ってやりてぇぐらい
…正直に言わなきゃなって、思った
俺、病気があるの
死んじゃうかもしれないやつ
あの日、倒れて、もう俺死ぬんじゃないかなって思った
絶対なんも起こらないように、薬いっぱい飲んだのに…
それで、Aに俺が病気だってこと知られたくなくて
ずっと秘密にしてた
こんなに好きな人に
俺が弱ってるところ見せられるかよ…」
紫耀の目から、涙がぽろぽろと落ちて
私の目からも、涙が止まらなくなった
それより後のことは、覚えてない――――
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作者名:マロン x他1人 | 作成日時:2019年10月13日 2時