She is my sweetheart...－2－ (ページ1)

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紫耀「このマンションの、一番上の階が
俺んちで、
その隣の隣が廉」

紫耀が言っていることがいまいちピンとこなかった

「最上階？」

紫耀は、コクッとうなずいた

そのマンションは、タワーマンションと言えるほど、高かった

スカイツリーから見たら普通にはっきり見えるんじゃないかくらい

紫耀「さ、行こう」

紫耀は、トランクに積んであった段ボールを持った

私もすかさず段ボールをひと箱持つと―――

紫耀「いい、
それは俺の仕事
Aはドアとか開けて」

紫耀に腕をパシッと叩かれ、鍵を渡された

マンションのロビーは、ホテルのロビーくらい広くて

ロック機能が何重にもかけてあった

「すごい、有名人が住んでそう…」

カギでオートロックを開けると、自動ドアが開いた

エレベーターに普通に入っていくと、彼は62階のボタンを押した

「めっちゃ高いね…」

紫耀「でしょ？俺だって怖いよ…」

少しうつむき加減に言った

「紫耀が、怖いの？
じゃあなんでわざわざ…」

紫耀「しょうがないじゃん！！
地位を確立するには、最上階でしょ？」

ええぇ……

紫耀「それに、景色とか、見てみたかった」

「分かった！
って…、部屋どこ？」

紫耀「端っこだけど」

「っえ」