ホットな 甘さ ページ8
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絶対そのつもりだったな。
座席を倒し、顔にキャップを乗せ 目を閉じる彼は、衣装の上から ジャケットを着て 荷物は最低限 。
財布とスマホそれだけを手に急いで私を追ってきたのだろう。
時折 ナビを確認しながら 、車を走らせること 数分。
見えてきた、お店の正面に 車を止めて ブレーキを引く。
当たり前の様に シートベルトを外す彼を思わず止めた。
『 待ちなさい、ミン ・ ユンギ 。』
「 俺が 、付いてきた意味が無い。 」
『 私が 持って出てくるから、受け取ってくれればいいから。』
私が焦る理由も、彼の言い分も どっちもお互いを思ってのことって言うのは 分かっている。
でも、あとの事を考えて 聞き分けたのは、ユンギで 、一先ずは、 安心。
まぁ、 スタジオに戻るまで気は抜けないけど。
一人、お店に入って、 料理を受け取る。
お店を出ると、 直ぐ 、 駆け寄ってきたユンギが 私の両手から 紙袋を受け取り 車へと戻る。
それを何度か繰り返し、支払いはマネオッパに渡されたカードでして 領収書を受け取り、私も車へと走る。
ドアを開けると、 フワッと 芳ばしい匂いが 鼻を刺激して、咄嗟に 助手席を見た。
「 ん、お前の分。」
自分のコーヒーを冷ましながら、差し出されたのは、キャラメルマキアート。
いつの間に、なんて言葉も頭には浮かんだけど、素直に気遣いは受け取るものかなって 方が勝ったから、有難く、エンジンを切って、一口。
ストレートすぎる、苦味じゃなくて、仄かに広がる苦味に口元は自然と緩む。
『 ありがっ、... んむっ、 』
「 … Aが 余りにも 幸せそうな顔して飲むから、俺も味見したくなった。」
つい、なんて テンションで キス出来るの、どの世界に置いても、ミン ユンギ くらいよ？
私の腕を引いた事で、傾いた勢いのまま 重なった唇。
人目を 遮るように 彼の方に身を任せた私が程よくカモフラージュになった。
「 やっぱり、 甘ぇ … 。 」
嫌いじゃねぇけどな、
… 何それ、ズルくない？？ このタイミングで その台詞は。
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ヌナは最強かもしれない、薄々気づいてたけど 〈 JM 〉→←はじめてのおつかい。（ ？
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作者名：ぱんだ ぱーかー
| 作成日時：2022年9月21日 3時
