キム・テヒョンと言う男 。 〈 MG ひょん 〉 ページ4
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〈 MG ヒョンニム 〉
車を降りた、メンバー 達が ざわつき出す。
競い合う様に､彼女と話す機会を探る姿は、ウチの稼ぎ頭のアイドルとは 違う顔だ。
ジョングク、表情管理... 、 頼むよ マンネ。
ジミナがAに声を掛けた事で、他の4人は 興味無さげに、シャプの中へ 入っていく。
分かりやすく、嫉妬を滲ませていた ジョングクも、彼女の流石と拍手を送りたい程の対応能力に 頷いたのが見え、一安心。
何やかんや、 気がかりな割に 態度には出せない 歳上 4人の 不器用さ加減も きっと 彼女なら 、と思っている。
『 おはようございます、 マネおっぱ。 』
「 悪い、 頼む 。」
俺も職業柄、美人には 目が慣れているだろうし、仕事に私情は挟みたくない。アイドルの裏側なんて たかが知れてる。
芸能人とのパイプが欲しい。と近づいて来る連中は蔓延っているし、
注目を浴びる為に、手段を選ばず 自ら メディアに ゴシップを売る奴だって当たり前に居て、その中で 彼らは ひと握りの成功を手にする過程にある。
そんな、彼らを取り巻く 人間も 、こちら側としては 制限していかなければいけない。
喉が鳴る、生唾を飲み込む様な そんな香りが 、彼女からは香る。
7人のアイドルを、決して彼らがプロ意識に欠けているなんて事は断じてないが、そんな彼らを 本当の彼らにしてしまう彼女は、一身に 受け止め切れない程の 愛を それぞれから受けても 動じない。
彼らの 好意が 一心に向いてしまえば 、俺一人でも 事足りた。
俺が、電話をかけた先は彼女で、勿論 彼女は 出てくる。
テヒョンアは 既に起きている。
分かっているが、彼は そういう気分なのだろう。
それを 、僅かな言葉で 理解して 深堀せずに テヒョンアの体を揺らす 彼女に 惚れないはずもない。
お望みの彼女に 触れられ 、ゆっくりと 瞼を開けた テヒョンアは、 俺の前だと言うのに 、彼女と 唇を重ねる。
その顔が、なんとも 純粋な 幸せを 噛み締める様な 笑顔で 俺は 何も 言わなかった。
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キム・テヒョンと言う男 。 ▷ 〈 ＪＭ 〉→←うさぎの所以 諸説あり 〈 JK 〉
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作者名：ぱんだ ぱーかー
| 作成日時：2022年9月21日 3時
