くまさんがトラさんに変わるまで ページ1
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一人暮らしを始めた当初は、若かったってのもあって、自炊なんて 基本 してなかったけど、
今となっちゃ、食事 に 関する 資格と言う 資格は全部 取るほど 料理好きになってしまった。
まあ、1種の息抜きかなって、自分の中で 納得してるってのもあるけど、何より、彼らの 影響が大きいってのが大半の理由を占めている。
私の職業は、人を着飾る仕事でして、話が進むにつれて 分かってきますので 後々 。
申し訳ない、絶賛 キッチンで 火を扱っておりましてね、目が離せないんですよ 。
「 ねぇっ、... 」
流しっぱなしのテレビの音声より鮮明に、低く、まるで絞り出したかの様な声が聞こえて、彼が起きてきた事を告げる。
私が 何？と返事をするより先に 足音が背後で止まり、緩りと お腹に回された 腕に きゅっ、と力が入る
「 起きたら、ヌナ居なかった。」
私の肩にズシッと重みが加わって、ちょこんと乗せられた顎。女の私が彼の全体重を支えきれない事は根が優しい彼のことだ百も承知で、きっと、手加減してくれている。
丁度いい高さに、彼の 頭が あって、ぽんぽんと 片手を伸ばす。
『 ... 食べる？ 』
「 少し たったら、食べる。」
大体、朝は要らない。と返事が返ってくるから、一応、確認を取ると 意外にも 食べる。と 言う彼に 少し嬉しく思う。
火を止めて、二人分の皿を用意する。
その間も、彼は私に引っ付いたままだけど、これが毎回ともなれば 慣れたもので、 対して 邪魔でもないし 特に 指摘しない。
頭が覚めてきたら 勝手に離れてくだろうから、彼の気が済むまでそのまま。
テヒョンは、偶に 動きに前触れがないから 驚くけど、そこが ファンに 四次元って言われる 一つの理由だろうなって、思いながら ある種楽しんでる。
顔洗ってくる。と 徐々に動き出した 彼の背を見送り、私は 朝ごはんを食べ始めた 訳だけど、もう、食べ終わっちゃうけど、
どんだけ入念に顔洗ってるんですか、テヒョンさん。
「 あ、ヌナ来た 、髪 セットして。 」
『 私が来るまで、ずっと待っとくつもりだったの？ 』
「 うん？ 」
ダメだった？みたいな顔で 見てくるのは 全然良いんだけどね？
テヒョンくん、キミには時間という概念はないのかな？
だから、彼が 泊まった日は 必ず 時間管理を こっちが する羽目になるんです。
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作者名：ぱんだ ぱーかー
| 作成日時：2022年9月21日 3時
