Sweet Peach8【Nozomu.K】 (ページ9)

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もう無理

耐えられないよ

『柚子ちゃん。りおちゃん。私､､､､､帰るね。』

鞄を持って飛び出そうとした。

｢A?｣

その声で足を止めてしまった。

『ごめん。私帰るから､､､』

早くこの場から離れたい

そう思ったから走り出そうとした。

｢ちょ、A｣

強く掴まれた左腕
久々に感じた望の温もり

よくわからないけど涙が出そうになって
みんなの顔が見れずただ下を向いてた。

｢A。俺のこと嫌いになったんか?｣

『え､､､』

パッと望の顔を覗けば眉を八の字にして
凄く寂しそうな顔をしてた。

ちゃんと言わなくちゃ､､､。

『そ､､､うじゃなくて､､､私､､､』

私､､､嫉妬してた。
私の知らない望を知ってるこの子に。
望に甘えられるこの子に。
そして。
この子に負けたと思って自信がなかった。

嫉妬して怒って拗ねて
望なんて､､､と思って
望のことを避けてた。

本当は望にすぐ会いたくて
私だけを見ていて欲しくて
望に甘えたくて

嫌いなんかじゃない。
望のことが大好き