一 週 間 ダ ケ 。４ 【中務裕太】

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｢中務先輩が、好きです。……付き合ってください！！｣





昼間の子に呼び出された場所に行けばそこは花火がよく見える場所で。




花火を見上げる俺を見つけた子は俺に駆け寄ってすぐそう言った。




え、なんで俺なん？普通、涼太くんとか亜嵐くんやないん？って思いながら断りの言葉を紡ぐ。





中務｢ごめん、俺、好きな子おんねん。｣


｢っ、に、2番目でもいいです！！！｣


中務｢2、番目、？｣





2番目なんて、どっかの昼ドラみたいやなぁって呑気に考えた。その次に浮かんできたのはあの女。




あの女やったら絶対に“2番目なんて嫌です！！！裕太くんの1番になりたい！！”って言うんやろうなぁ。




クスリ、と思わず笑ってしまって目の前の女の子に不思議がられる。





中務｢ごめんな、俺……1番も2番も3番も、全部同じやつやねん｣


｢そ、ですか…｣


中務｢せやからごめんな。｣


｢はい、…｣





あの女の顔が頭から離れなくてふと周りを見渡してみる。




いるはずのないと思っていたあの女を探す俺の目に飛び込んできたのは─────









岩田先輩に抱き締められているあの女の姿だった。









途端に目の前が真っ暗になって、喉が締め付けられたように苦しくなった。





なんなん、これと問いかけてもその答えは返ってこなかった。






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