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『……これ、どうしよう』
佐野「何それ?」
『わたあめ無料券2枚くれた』
佐野「ふーん」
『裕太くんわたあめ好きかなあ』
佐野「は?」
『……あ、そっか、裕太くんに会えないのに何渡そうかなとか考えてんだ私、馬鹿だあ!!!』
もー、何考えてるんだ自分!って自己嫌悪してたら、佐野玲於先輩に手を引かれた。
『え?』
佐野「裕太くんじゃなくてごめん。まぁ、せっかくだから、わたあめ食いに行こ」
そのままずんずん歩いて行っちゃって慌てて着いていく。
『わ、まって、まって、』
振り返った佐野玲於先輩はニヤって笑って私の手を取った。
佐野「おせーよブス」
その時私、思ったんだ。
裕太くんに出会ってなければ、きっと佐野玲於先輩のことを好きになってるんだろうなあって。
『ピンク!ピンクのわたあめがいいです!!』
佐野「……俺普通に白で」
『えぇー、そこは青にしません?』
佐野「……じゃあ青で」
『やった!!!』
仲のいいカップルですね、なんてわたあめ作ってる学校の近所のおばあさんに言われてハッとする。
手、繋いだままだ。って。
慌てて手を離してわたあめを受け取れば笑われちゃってなんか恥ずかしい。
わたあめ片手に顔寄せてツーショット撮ったり佐野玲於先輩単独で撮ったり。もし裕太くんとだったらどんななんだろうってすぐ考えちゃうのは辞めにしたい。
『んー!美味しい!夏恋に感謝だ!』
佐野「あっま、」
『え?佐野玲於先輩甘いの苦手?』
佐野「いや別に……これ甘すぎね?」
『えー?佐野玲於先輩のだけ甘いの?』
って青いワタをちぎって食べれば普通の甘さ。うん、美味しい。
佐野「あーほら、指ベタベタじゃん馬鹿」
『……わたあめ食べるの難しい』
ほら。って簡易用おしぼりをビリビリ開けて手を拭いてくれるからなんだか佐野玲於先輩、
『パパみたい』
佐野「……は?」
『佐野玲於先輩パパみたい!』
佐野「いやうざ」
ほんのり耳が赤くなってて照れ隠しなのかわたあめにかぶりつく佐野玲於先輩。それでまた甘い甘い騒ぐんでしょ?
佐野「あっま」
やっぱりね。って笑ってふと時計を見たら
『あれ、もう2時!』
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ど根性オレンジ - 待ってます!!ビシッノ(`∀´) (2018年9月9日 21時) (レス) id: 37c11fdefd (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 移行、待ってます!お願いします!アフターストーリーも楽しみです! (2018年9月9日 13時) (レス) id: 9b83134ecb (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - 待ってます笑! (2018年9月9日 12時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
みわ(プロフ) - あああああ!楽しみにしてました!更新ありがとうございます!!がんばってください! (2018年9月9日 11時) (レス) id: ba7d4ba384 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めっっっっちゃ更新してくれて嬉しいです!!!!!めっちゃ楽しみにしてました!!!! (2018年9月8日 13時) (レス) id: adfdbf376d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年7月14日 20時