一 週 間 ダ ケ 。４ 【中務裕太】

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『ねぇ治ったよ。私治ったよお兄さん方』


登坂｢うるせぇ寝ろ｣


片寄｢まだあかん。安静にせな。｣





水曜日。




熱も収まり無理矢理飲まされた薬のおかげで喉が痛いのと頭が痛いのも治った。




あ、でもほんの少しだけ喉痛い…かな？




だから学校行けるのに朝制服着て家出ようとした私の目の前に私服を着たお兄さん方が2人。




普通逆だよね？って思ったけど私のために学校休んだとか爽やかな笑顔で言われて少し引いた。





『でも、行けるのに…文化祭…の準備とか…』


登坂｢いいんだよ準備なんて他の奴らにやらせとけば←｣


片寄｢Aの方が大切だから←｣





狂ってやがるぜ私の兄貴達よ←





登坂｢まぁいいよA。ほら、写真撮ろ｣


『え、ごめん意味わかんないんだけど』


片寄｢ちょ、俺も入れて｣


登坂｢つーかお前いつから俺にタメ口きくようになったんだよ｣


片寄｢Aのお兄さんってことは俺のお兄さんでもあるってことだからいいかなぁって｣





へらーって笑ったお兄ちゃんに広臣が呆れた顔して睨む。





登坂｢俺お前の兄貴じゃないんだけど｣


片寄｢まぁ気にしないで。ほら、早く撮ろうよ広臣｣


登坂｢コノヤロウ｣





あーあこれじゃあもう学校行けないね。ってことで一旦お兄さん方には部屋を出ていただいて部屋着に着替えることに。




あぁ、先週の私は裕太くんとキャッキャウフフの幸せオムライスを食べていたはずなのに。




私は今何やってるんだ。なんで兄2人に挟まれて写真の撮りあいっこしてるんだろう。









まさか昨日、剛典くんが裕太くんにあんな事を言っていたなんて私は全く知らなくて。




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