一 週 間 ダ ケ 。４ 【中務裕太】

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ドンドンパフパフザワザワガヤガヤ




騒がしい。煩わしい。





由奈｢ねぇ、何から食べる？｣





髪の毛をクルクルに巻いて赤のチャイナ服着てやる気満々の由奈と眠そうに何かを食べているヤクザのカッコをした隆太。




私はというと、由奈と色違いの青のチャイナ服で髪の毛を一つにまとめて濃いメイクをしている。





由奈｢うちらがするのは客引きだけだから！！｣





本当は明日の一般の人が来る日に私達は接客の予定だったらしいんだけど私が休んでいる間に広臣とお兄ちゃんが色々やって今日だけになった。



何をしたのかは怖くて聞けない。





由奈｢何から食べる？って聞いてんの聞けよアホ！！！！！｣





怒るとまじで健二郎くんに似てるなこいつ。





隆太｢んー、｣





もぐもぐって3個目のパンを食べながら考えてる隆太。何個食うんだよ。




って突っ込む気にもなれない私は窓の外を見下ろす。




客引きをしている裕太くんとお兄ちゃんと数原先輩3人を見つけてしまってから私のテンションはガタ落ちで。




スーツをチャラく着こなしている3人。そりゃかっこいい。知ってる。裕太くんが世界で一番かっこいい。




そんな裕太くんはいつの間にか髪の毛を赤く染めていて、金髪みたいな白髪みたいな方が好きだけど赤もかっこよくて好き。大好き。触りたい。




ワイシャツを第4くらいまで開けて綺麗な腹筋見せてるし、数原先輩若干ヤクザみたいだし、お兄ちゃん……執事みたい。

(全員BIG CITY RODEOのときのカッコです)




いいなーいいなー私も裕太くん見てキャーキャー言いたいよ。




裕太くんを見る度に思い出す“迷惑やった”っていう大好きな声で紡がれた苦しい言葉。





『はぁー、』


由奈｢今日だけで27回目。いい加減にして、ほら、客引き行くよ｣





グイって腕を引かれて廊下へ出る。




クラスの男子が看板を手渡してくれた。これ持って客引きしてこいってことね。了解です。





隆太｢ほら、A笑え｣


『いや笑えねぇ』


隆太｢……ほら！！！｣





ぐって口の中に思いっきり突っ込まれた隆太食べかけのパン。もう、いきなり突っ込むなよアホ。あ、このパン美味し。





『おいひぃ』


隆太｢だろ？｣





1年のフロアを回り終えて2年のフロアへ。




その瞬間早々に会ってしまった。あの悪魔に。







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