一 週 間 ダ ケ 。 【中務 裕太】

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中務｢お前家どこ？｣


『裕太くんの駅の3駅後です！！！』


中務｢さっきから気になってたけどその情報なんで知っとるん？ストーカーかなんか？｣


『軽く？』


中務｢とりあえず腕離して。靴履き替えなきゃやろ。あんた下駄箱違うんやから｣


『あ、その間に逃げようっていう魂胆ですね。分かってますよ。でも逃がしません。

ダッシュで来ますから絶対逃げないでくださいね。私の足の速さ舐めないでくださいよ！！！！』





ダッシュ。ほんとに言葉の通りダッシュで駆け足で全速力で。絶対今100m走とかやったら速い奴。




上履きからローファーに履き替えていざ出陣。





『裕太くん！お疲れ様です！お待たせしました！帰りましょう！！！！』


中務｢……うるさ、｣


『裕太くんはどんな音楽が好きですか？』


中務｢あーんー、｣


『好きなスポーツはバスケですもんね！あとはサッカー！上手いですよねぇパスとか！』


中務｢……なんで俺のことそんな知ってんの｣


『そりゃ好きな人のことなら調べるんで分かります！』


中務｢俺の、何が良かったん？｣


『全部です。でも、一番最初に見たネクタイゆるゆるに締めてへらーって笑ってるの見たらもう即落ちでしたよ。

あの笑顔で私は生きていけるなぁって思って大嫌いな勉強も頑張って今日まで生きてきました！

それに裕太くんは頭がいいって知ってたから勉強頑張って学年トップの5位には入るようにしてます！』





所詮ドヤ顔なるもので裕太くんを見れば冷めた目で心なしかほんのり赤い顔でこっちを見ていた。





中務｢お前…羞恥心とか無いん？本人目の前にしてなんでそんなに言えんの｣


『だって好きなんですもん。この約1年半以上、ずっと影で裕太くんを見ていたんです。

でも今日、裕太くんの携帯拾って運命感じたんです。

だってもうこれ運命って言うしかなくないですか？ずっと好きだった人とこうやって話せるんですもん！

これをモノにしないでどうするんだって話です！！！』








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