N o t 甘党。【重岡】 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:14,646 hit

○　続きページ3

.

.

.

一緒の電車に乗って、しかも一緒に喋って

降りる駅も一緒で、家まで送ってくれて

.

.

こんなに嬉しいことってあるのかな

.

.

最寄りについて、外に出たらさっきまで話してた話題が終わっちゃって

どうにかしてでも喋ろうって思って言葉が咄嗟に出た

.

.

.

「 … っていうか重岡くんほんとに演技上手だったよね」

重「ほんま？嬉しいわ」

「すごいなって思って練習の時から見とれちゃった！！」

重「えー… なんかむっちゃはずいわやめて笑」

.

.

.

正直、見とれてるのはいつものことで

演技なんか関係なく気づいたらいつも重岡くんを目で追ってる

.

.

今まではこんなこと1度も思ったりしなかったけど

今日いっぱい喋って調子乗って、重岡くんと付き合えたりしないかなーなんて思っちゃった

.

.

付き合うってのは両思いってことだから

絶対に無理なんだけどね

.

.

.

重「そういえば、衣装作るんめっちゃ上手いよな」

「重岡くんの演技からしたら、地味だけど笑」

重「それこそ、ずっと見とれてたで」

「え？」

重「放課後、俺らが練習終わってからも被服室で頑張ってたやん」

「え、なんで知ってるの？」

重「そんなん当たり前やん、いっつも目で追ってたから … って」

.

.

.

やばっって声を漏らして立ち止まった重岡くん

重岡くんに言われたことを理解するのに精一杯のわたし

.

.

立ち止まった重岡くんの方を見たら目が合って

その数秒後には、重岡くんが視界から消えて

.

.

重岡くんがわたしを抱きしめた

.

.

.