◎ 世渡り上手 ページ13
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重「 A先輩お疲れ様っす ！ 」
「 重岡くんもお疲れ様 」
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バイトが終わって更衣室を出たら同じくバイト終わりの重岡くんが立っていた
こちとら四連勤目で疲労困憊っていうのに重岡くんは相変わらずニコニコ笑顔で眩しいよ 、夜だけど
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重「 最近この辺に不審者出たらしいっすよ 」
「 そうなんだ 、重岡くん気をつけて帰りなよ 」
重「 先輩こそ ！ お互いの為にも一緒に帰りましょ ！ 」
「 でも重岡くん反対方向じゃ
重「 一緒に帰りましょ ！！ 」あ … うん 」
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キラキラ輝かせる目で見つめられて思わずうんなんか言っちゃった
普通は大学生の私が高校生を送るべきでしょうが
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チチチチチ …… って車もそんなに通ってない街に私たちの自転車がタイヤを回す音が響く
街灯も少ないしそりゃ犯罪もおきるよなあってぼんやり思ってたら重岡くんが隣で話し始めた
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重「 先輩 、大学楽しいっすか ？ 」
「 あー 、うん 、好きなこと学べるしね 」
重「 俺今年で受験生なんすけど 、特にやりたいことないんすよねー 」
「 そんな感じする 」
重「 先輩それ絶対馬鹿にしてますよね ？ (笑) 」
「 いやあ〜… 全然 ？ 」
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「 絶対馬鹿にしてる (笑) 」っておっきな口あけて笑って喋る
私大して面白いこと言ってないのにこんな笑ってくれて 、重岡くんって絶対世渡り上手だよなーって思う
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作者名：だいきち 。 | 作成日時：2018年12月3日 18時
