手越の葛藤２ ページ38
＊手越side＊
「お待ちしておりました。今日プレゼンを行います、手越と申します。」
取引先の方々も到着し、お互い名刺交換も済ませる。
「今回は〜」
プレゼンを進めていく。ちょうどいい緊張感で進んでいけてて
さっきまで引きつっていた顔も少しづつ溶けていく。
「宜しければ今後は、櫻井ではなく僕の方で対応していきたいと思っております」
次回からは俺が進めていくことを部長と決めていた。
「櫻井くんは忙しいのかな？」
「今は後輩の教育も任せておりまして…」
とっさに部長が返すも相手先の顔はさえない。
「今まで櫻井くんだったからうまくいっていたんじゃないのかな？
まだ新人の君が私たち会社の担当でいいの？」
…やっぱり俺じゃダメか。
そのとき会議室のドアがノックされて、
「失礼します。」
入ってきたのは先輩だった。
「遅くなりました、お茶をお持ちしました。」
「ちょうどよかった櫻井くん、今後も君が担当をしてほしいのだが」
相手先の人は俺の顔なんて一回も見ない。
「ありがたいお言葉ですが、うちの手越はこう見えて
まじめで何事も一生懸命こなすやつです。
ですから、御社の担当にふさわしいかと」
先輩がお茶を出しながら笑顔で切りだす。
「そうです。うちの会社内でも新人ながら評判はいいやつです。
すぐにすべて引き継ぐのは不安かと思いますので
しばらくは櫻井を含め会社全体でサポートしたいと思います
…いかがでしょうか？」
先輩に次いで部長も話し出す
「きみはどう思っているのかな？」
ここでやっと目が合った。
「まだまだ未熟ものですが、精いっぱい頑張りたく思っています！」
「…うーん。なら、君にも任せようかな。
ただし、しばらくは櫻井くんも一緒に頼むよ。」
「ありがとうございます！！」
三人で会社のロビーまで見送り、
「手越君だっけ、若いのに素敵な目をしているね。
今後もよろしく頼むよ。」
「はい！よろしくお願いします！
本日はありがとうございました！」
やっと全て終わって部署に戻ってくる。
「お疲れ、手越」
「あの、今日はありがとうございました。
それと、さっきはすいませんでした…」
「なんもしてないよ俺は。会議室片付けてくるから
お前は部長と反省会な。その後は俺ん家行くぞ。」
「はい！」
やっぱ先輩を超えるにはまだまだだな…
でもいつか超えて見せます！！
見てて下さいね、先輩！！
頑張る、俺！！！！！
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あやお(プロフ) - 優子さん» お久しぶりです、優子さん！コメントありがとうございます(*^^)v最近忙しいのと、話の内容が思い浮かばないのとで中々更新出来ずにいて(;_;)これからもお願いします！ (2016年2月16日 22時) (
レス) id: b80748ec37 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 移行おめでとうございます。翔君頑張って作ったね。智君と雅紀君と和君と潤君喜んでくれたね。 (2016年2月15日 12時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2016年2月5日 13時
