Assassination School (ページ5)

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暗殺者の過去ページ5

Noside

「ヤバっ遅刻するー！」

黒いリュックを背負って、住宅街を走り抜ける1人の男の子。
新学期早々、目覚まし時計が不調だったみたい

「ギリギリセーフ？」

「いや、アウトでしょ」

校門を器用にくぐり抜けた男の子に近寄ってきたのは、これまた小さな男の子

「新学期早々、遅刻？随分余裕みたいだね、涼介？」

「そ、そんなことないもん！たまたま今日は目
覚まし時計がならなかったんだもんー
そういう知念こそ、こんな所でなにしてんのさ！」

「僕は、ちゃんと10分前には着いてましたー
遅刻魔になりかねない涼介くんをわざわざ待っててあげたというのに、そんなこと言うの？」

「何も言ってないから！ほら、行こう行こう！」

可愛らしい言い合いも終わったのかな？
2人で仲良く教室に走っていった

ガラガラッ
「「おはよー！」」

元気よく挨拶したのは良いものの、もう朝礼は始まってたみたい

「山田くん、知念くん！早く席に着きなさい！遅刻ですよ」

「はーい」

教室の窓側の席に着席する2人
と、キランっと効果音がつきそうな笑顔で振り返るイケメンくん。

「やま、おはよ！今日も可愛いよ！
2人が遅刻なんて、珍しいね、なんか事件？」

「裕翔くん、可愛いは余計。
それに、残念ながら事件じゃないでーす、
ただの目覚ましの不調です！」

「なんだー、つまんないのー
あのね、きのう…「そこ、静かにして！」」

「ヤベッ」

あらあら、また怒られちゃった
ようやく静かになった教室には、先生の声が響いていた。