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テヒョンを探せ ページ12

You side




楽屋の扉を勢いよく押して早歩きであたりを見渡す
テヒョンが出てから結構経ってしまったが
案外、見つかるまではすぐだった





TH「……スゥー……ンン」





だって、テヒョンは楽屋を出てすぐの右の角を曲がったところにある自動販売機のベンチで寝てたんだから






(……寝てる?)






多忙な彼らは睡眠時間までもが削られている
楽屋ではみんな大体起きてるけど
暫くすると寝てしまう人も結構いる






ただ
ヌナ遊ぼー
なんて言われて追いかけてみれば寝てるって……
しかも、テレビ局のベンチに……
テヒョンは本当に何をするかわからないから大変ね





『テヒョン





 
 起きて』


 



テヒョンが寝ている目線に合わせて膝をつき
少しだけ揺さぶってみる






TH「ンン…………ヌナ……」






テヒョンは案外すぐに起きてくれて
眠そうな目を擦すっている






『擦っちゃダメよ






目にゴミが入っちゃう』






TH「……わかった」






テヒョンはまだ眠そうで
ゆっくりと身体を起こす





TH「ジュースが飲みたくて来たの






ヌナとも遊びたかったし





……………寝ちゃったけど……」






『メイクが終わったら




一緒にお話ししてあげるから




戻ってメイクしよう』








TH「うん」








テヒョンの笑った顔はやっぱり可愛くて
毎日悪戯されて怒っちゃう時もあるけど
憎めないよね ほんと






そんな笑顔のまま「よし、行こう!」
とテヒョンが声を上げた
さっきまでメイクを拒んでいたのに
テヒョンは私の腕を掴んで
自分から楽屋へと引っ張っていった






防弾のメイクスタッフになってから1ヶ月が経ったけどテヒョンはずっと甘えたって感じだ





他のみんなとも1ヶ月でかなり仲良くなった
まぁ、グクとテヒョンがずっと私に声をかけ続けて
他のメンバーが止めてくれて
っていうのを繰り返してただけなんだけどね

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設定タグ:BTS , ユンギ , ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おさとうとひよこ | 作成日時:2021年9月12日 23時

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