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ピンポーン
『ちょっと待っててー!』
………ピンポーン
『いやいや、もうちょいまってよ！w』
ピンポーンピンポーンピンポーン…
ガチャ
『いや、マジで近所迷惑。待ってっていったじゃん。』
洸希｢十分待ったし、遅いお前が悪い｣
『そういうとこだよ、ほんとに。』
洸希｢俺はこういう奴だってしってんだろ。｣
『…そうですね。』
毎日私と洸希は朝一緒に登校している。
もうずっとこんな感じだから、普通になってはいるんだけど……
?｢洸希くん、今日もかっこいい!｣
?｢はぁ、かっこよすぎる。｣
この黄色い歓声にはまだ馴れそうにない。
ってか、視線こわっ！
『あ、私忘れ物したわー。先いってていいよー。｣
ヨシッ、逃げよ。
あんまり巻き込まれたくないし、これが最善だよね。
洸希｢はぁー、お前なんだよ。しょうがねー、戻るぞ。｣
『いや、あのそういうことではなくてですね。』
洸希｢何だよ。｣
何だよじゃないよ！悟れよ！気付けよー！
『あ、あれ、やっぱあったわー…｣
洸希｢何だよ、心配したじゃねーかよ。｣
『ごめんごめんー、あっ急がなきゃ遅刻するわ。』
こうなったらこの場から逃げてしまえ。
洸希｢はぁー？朝から走らせんなよ。しかもまだ全然間に合うし。｣
『ランニング的なね？』
洸希｢意味わかんねー。｣
シュッ、シュッ
あれ、後ろから陸上部みたいな走り方の音がするぞ。
『って抜かすんかーい！』
洸希｢お前が遅いんだよ。｣
いや、何で私が逃げてんのに、先にいくんだよ！
これじゃワタシが追いかけてるみたいでまた誤解を生むだろうがぁぁ！
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作成日時：2019年6月19日 8時
