see the world - 野替愁平 -

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愁「なんで連絡くれねぇの？なんで会えねぇの？てか男できたならそう言えばよくね？それともアレ、俺のことキープにでもしようとしてた？」


A「どうしたの…、愁平くん…」






突然現れて、突然質問攻めして、そして俺は怒ってる。



俺はこんなにも胸を傷め、

彼女を想っているというのに、

彼女は男と楽しそうに笑いあっていて。



そうだ、所謂嫉妬というやつだ。






和「SWAYさん、落ち着いて」


愁「和希は黙ってろ。…、人のことその気にさせといてずるいよね」






いや、どうして怒ってるのかというのは、

どちらかというと 心配 の方が大きいかもしれない。



急に連絡も取れなくなって会えなくなって、

何かあったんじゃないかと心配して。



門限を破った子供を叱る親のような感情。






和「SWAYさん！結構、やばいっす」






行き交う人々は足を止めないが、

何事かと俺たちを振り返ってまで見ている。



そこでハッとした。



まずい、こんなところでややこしいことを…。






愁「あんた本当最低だよ。もう一生会わねぇし会いたくねぇわ。こっちから願い下げ」






DIにとって、LDHにとって、SWAYにとって

大事な時期だというのに、何やってんだろ俺。



だっせぇ捨てゼリフだけ残して、

足早にその場を後にした。






A「待って…っ！待って愁平くんっ！ねぇ待って！お願いっ！誤解してるの！愁平くんっ！」






彼女の泣き叫ぶ声が後ろから聞こえたけど、

全部シカトして、和希も放ったまま帰宅した。

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