幼なじみ 2 (ﾁｬﾝﾐﾝ) (ページ14)

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勘違いはお互い様ページ14

どうしよう…チャニョル君に…｡

きっと､誤解してる｡
なのに…言葉が…出ない…｡

次の瞬間､目を逸らしたチャニョル君は､踵を返して､立ち去ってしまった｡

「おいっ！チャニョル！」
慌てて､ベッキョン君が追いかけて行った｡

「Aちゃん…ごめん｡ちょっと､からかう「ごめん､じゃない！イーシン！なんて事を…｡」

「えっ？」

「イーシン､あんた…Aのファーストキスを…｡」

「しあちゃんっ！違うのっ！」

「へっ？」

「Aちゃん､ファーストキスまだ…「言わないでっ！」

「どういう事？わかるように説明して｡」

「いや､実はｰｰｰｰｰｰ｡」
イーシン君が説明してくれた｡

「はぁー､最悪のタイミングで私達が､来たって事か…｡」

「ハハ…最悪って…僕､そんなに悪い事したの？」

「笑い事じゃない！チャニョル､絶対誤解してる｡」

「チャニョル君が…｡どうしよう､しあちゃん…｡」

「Aちゃん…もしかして…チャニョルの事…？」

「Aは､自分の気持ち､よくわかってないのよ…それなのに…こんな事…｡」

「なんていうか…Aちゃん…ごめん…｡」

「いいの｡イーシン君が悪い訳じゃないから｡謝らないで…ね｡私､大丈夫だし｡」

「Aちゃん…｡」

「A…｡大丈夫､きっと､ベッキョンが､フォローして､誤解だっ「しあちゃん､ありがと｡」

「A？」

「誤解しても､しなくても…チャニョル君には､きっと関係ない事だと思う…｡」

「Aちゃん…｡」

「ただ…自分の仲良くしてた先輩が､軽い女だったんだって…幻滅したくらいよ…｡」

「A､あんた…泣いてるの…？」

「えっ？」
しあちゃんに言われて､自分が泣いてる事を知った｡

ガラガラッ

「チャニョル連れて…えっ？Aちゃん､泣いてる…の？」

「え？…Aさん？」

「僕達は出てよう｡」
イーシン君の言葉で､しあちゃんとベッキョン君が､部室を出て行く｡

「その涙…､それが､Aちゃんの気持ちなんじゃないかな｡…じゃあ､また教室で｡」
そう言うと､優しく微笑んで出ていった､イーシン君｡

ガラガラガラッ…

後ろ手に､そっと…ドアを閉め､イーシン君達と入れ替わるように､部室に入って来たチャニョル君は､

「Aさん…｡」
小さく私の名を呼んだ｡