動く天使リーダー ページ2
【ハグ事件】から３週間｡
ようやく噂も落ちついてきた頃｡
ジロジロ
ヒソヒソ
コソコソ
すっかり慣れた｡(←嘘です｡強がってみました…｡)
チャニョル君が､“俺のせいでごめんなさい｡”って､謝ってくれた｡チャニョル君は､何も悪くないのに…｡
相変わらず､チャンミンとは､挨拶以外､話すタイミングがなくて｡(いつもギュったんとミキちゃんと一緒にいるから｡)
ジョンス君は､相変わらず｡
毎朝･お昼休み･帰り､…それ以外にも､“マイハニー､A！”って現れる｡←
なんで､ジョンス君には､毎日ハグされてるのに､チャニョル君に１度ハグされただけで､こんな事に？｡
私は､知らなかった｡
ジョンス君が､毎日(朝･休み時間･帰り)､靴箱や机をチェックしてた事も｡
女子生徒に､誤解だと説明して回ってた事も｡
チャニョル君とベッキョン君が､ファンクラブの人達に､頭を下げて説得してた事も｡
すっかり､噂も消え通常の学校生活に戻った頃､偶然耳にした真実｡
「生徒会長､かっこよかったよね！」
「ねー！私､ファンになっちゃった！」
「うん､さりげなく動くって､素敵！」
「Aちゃんに､気づかれないように…なんて｡」
「でもさ…気づいてもらえないなんて…報われないね｡」
何？ジョンス君が動く？報われない？
私は､意味がわからず…
「ねぇ､しあちゃん､ジョンス君が動いたって本当？」
「え？A､知ってたの？」
「え？しあちゃん､知ってるの？」
「まぁ…ね｡だって､毎日､靴箱や机をチェックしてたし､噂する子にきちんと話して回ってたしね｡」
「…そんな…私…知らな…､あ…｡」
あの時だ…｡
“俺に任せろ”と言ったジョンス君の言葉の意味…やっとわかった｡
無性にジョンス君に､会いたくなった｡
「しあちゃん､ジョンス君のとこ行ってくる！」
私は､生徒会室へと急いだ｡
ガラッ！
勢いよく､生徒会室のドアを開けると､似た者同士３人組と一緒に､ジョンス君がいた｡
中に入り､静かにドアを閉めると､
「マイハニー､A！俺に会いに来てくれたのか？」
両手を広げて向かってくるジョンス君｡
いつもなら､逃げるけど｡←
その腕の中に､しっかり収まった｡
そして､ギュッと抱きつく｡
「｢｢｢えっ！？｣｣｣」
４人の声が重なった｡
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作者名：HappySwan | 作成日時：2013年4月25日 9時
