“好き”の種類 ページ6
自称【しあちゃんお悩み相談室】で悩みは解決しなかった｡←
だけど､気持ちがらくになった…｡
先に､教室に帰ろうと､廊下を歩いていると､
「先輩！先ぱーい！」
ベッキョン君の声がした｡
「チャニョル君は一緒じゃないんだね｡」
「あー､チャニョルなら､今ちょっと｡」
「？」
「…また､告白されに行ってます｡」
「“また”？」
「あいつ､週に３〜４回くらいは､呼び出「えっ､そんなに？」
「でも､チャニョルの奴､いつも断ってるんで…｡」
「なんで？…あっ､彼女がいる…から？」
「彼女なんていません｡」
予想外に聞こえた､低音セクシーボイス｡
「お疲れチャニョル｡」
「おう｡ところでベッキョン､お前…なんでAさんと？」
「あ〜､今､偶然会ってさ｡だから､お前が告白されても､毎回断ってるって話しを…｡」
「Aさん､俺…彼女募集中なんですけど？」
と笑ったチャニョル君｡
「そんなに告白されてるのに､彼女いない？…あ､もしかして理想が高いの？」
「へっ？あー…かも…ですね｡」
「…なんか､落ち込んじゃう｡」
(きっと､チャニョル君の理想に､私は､ほんの少しも届かないんだろうな…｡)
「アハハ！なんでA先輩が落ち込むの？」
「ベッキョン君､笑わないでよ…｡」
「えっ？」
チャニョル君が､私を見た｡
「ごめん､またね｡」
恥ずかしくなった私は､その場から逃げ出した｡
チャニョル君の理想が高いからって､落ち込むなんて…｡
やっぱり私､チャニョル君の事が好きなのかな？
だけど､チャンミンは？
もう…わかんない！
この気持ちは､何なの？
これは､Love？
それとも､Like？
＝チャンミン＝
生徒会室からの帰り､Aが､赤い顔をして走って行った｡
俺に気づきもしないで｡
Aの来た方に目をやると､１年の凸凹コンビが見えた｡
まさか､あのチャニョルって奴…アイツのせい？
ジョンスといい､アイツといい…何なんだ！
俺は､イライラした｡
「Aに､モテキ到来か？」
ってキュヒョンが笑った｡
は？違うだろ｡
Aは､いつもみんなに愛されてた｡ずっと俺が､悪い虫から守ってたんだ！
それなのに…なんでだよ！
「チャンミン…｡」
俺の名を呼んだミキが､そっと背中に手を置いた｡
俺の気持ちがわかったのか…切ない顔をして｡
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作者名：HappySwan | 作成日時：2013年4月25日 9時
