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次の日の朝から、私は通勤ルートを神社の前の通りから、交番前の通りに変更した。
あの交番は隣に小さな公園があって、緑がいっぱいだし。
(神社にも緑いっぱいあるじゃんっていう突っ込み、受け付けてません)
翌日の朝、大野さんは机に向かってなにかを書いてたから素通りするだけで、
その日の帰りと次の日は、交番に大野さんの姿はなかった。
そして金曜日の朝。
名付けて、Meet to Ohno DAY1。←なにそれ
緑色の看板が見えてすぐ。
その下に、"休め" の姿勢で立ってる大野さんがいた。
私の知ってる、交番とか警察署の前で立ってる警官のイメージより、だーいぶ猫背で。
しゃきっ。っていうより、てらーん…って感じだけど。
あからさまに眠そうに、隠しもせずにふぁぁぁって欠伸してるけど。
オレオレ詐欺事件ぶりに見るその姿に、胸がどきんっと音を立てた。
私が近づいて行く間、
前を通るサラリーマンに「はよざいまーす」ってたるーく挨拶して、
おじいちゃんとお散歩中のラブラドールを、ヤンキー座りでわしゃわしゃ撫でたあと、
ベロベロ顔を舐められて、「ぅぉっ、ちょ…」ってなってて、
通学途中の小学生に、思いっきり飛び蹴りされてた。
智「ぃってぇ、、あいつまじ………あ」
蹴られた腿をさすりながら毒づいてた大野さんが、私に気づく。
「お、おはようございます」
智「おはよ。ここ通り道なん？見たことねかった気ぃすっけど」
「あ、ちょっとルート変えてみたんです」
智「……」
それを聞いた大野さんが、無言のままじーっと私を見てて。
"大野さんに会えるかもと思って"っていう理由を見透かされそうで焦る。
「…っ、えっと。神社の前が、ちょっと怖くて」
本当はそんなに怖くもないけど、思いついた適当な理由を言ってみた。
智「んじゃ、毎日こっちおいで」
「え？」
智「神社は午前中そこそこ人いるけど、夕方になるとあの道ほんと人通り少ないし」
「…はい」
智「だから行きも帰りも、こっちの道においで。朝夕は、絶対誰かいっから」
「っ、はい」
智「怖くなったら、交番入ってきてもだいじょぶ」
怖いって言った私の言葉を100％疑ってない、
私を安心させようとしてくれてるような、「ね？」って、優しい笑顔。
本当に心配してくれてる大野さんに嘘をついた気がして、ちくっと胸が痛んだけど、
それと同じくらい、胸がきゅぅって、切ない音を立てた。
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チェシャ - あげはさんはじめまして。帰ってきてくださって本当に本当に嬉しいです。今回のお話も最高でした。あげはさんの書く物語が大好きです。戻ってきてくださりありがとうございます。大好きです😭🩷 (12月9日 16時) (
レス) @page38 id: b6a33cc3f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや - はじめまして。実は昔から見てて定期的に「復活してないかなぁー？」と見に来ては、これまでの作品を何度も読み直していた者です。生きていたらこんな良い事もあるんだと思うほど嬉しいです！これからまた新作含めて読ませていただきます！ (10月16日 4時) (レス) @page38 id: 2e88291e02 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - aracick5963さん» aracick5963さん、はじめまして。コメントありがとうございます(*´꒳｀*)そしてただいまです！ちょっと移行に時間かかってますが、お巡り智と恋を引き続きお楽しみいただければと思います♪ (10月11日 20時) (レス) id: bee9bda467 (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - はじめまして、そしておかえりなさい。久しぶりにあげはさんに会えて嬉しいです。刑事じゃなくておまわりさん智。良きです。でもペンキ屋も好き🥰。これからも楽しみにしてます。 (10月11日 10時) (レス) @page16 id: 4219fda75e (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - おーちゃんさん» ビデオ通話智やっばいですよね！眠そうで可愛いのに色男出してきたり正統派出して来たりもう……ね(伝われ)。第1章にコメントいっぱいありがとうございました\(*´ᗜ`*)/ 感動の再会(笑)、とっても嬉しかったです♡ (10月8日 23時) (レス) id: bee9bda467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2023年9月21日 16時
