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思わず立ち上がった奈緒ちゃん先輩と私に、松本先生が噴き出して。
櫻井先生は、「うるせぇ…」って呆れたため息。
奈緒「ちょっと今のなんの話っ！？」
潤「こっちの話(笑)」
翔「盗み聞きしてんじゃねーよBカップ」
「聞きたくなくても聞こえましたっ」
鼻息荒く叫ぶ私たちを見て、カズさんがくふふって笑う。
和「仲良し同士の彼氏持つと、大変だね？」
いや…今の話。
仲良しの域を遥かに超えていた気がするのは気のせいですかっ！？
美雪「カズと雅紀だって、変わらないじゃない」
和「はい？」
まり「あ、私も今同じこと思ってました(笑)」
杉崎先生とまりさんが、顔を見合わせてふふって笑う。
雅「俺たちも愛し合ってるもんねっ」
雅紀さんが、カズさんの金色の髪を両手でくしゃくしゃーってして。
カズさんが、「やーめなさいよ」って雅紀さんの顔をぐいぐい手で押し戻す。
美雪・奈緒・まり・A「「「「 …… 」」」」
……なんなの。
2組づつカップルで座るのが普通じゃない？とか言ったけど。
そちらまさか、2組のカップルで座ってますかっ！？
翔「……なに、やきもち？」
絶句してる私たち4人を見て、先生がふんっと鼻を鳴らして。
イケメン4人衆が、一斉にこっちを見た。
翔「愛の言葉でも囁いてもらいたい？」
不意に色っぽい声で囁いた先生が、ふっと片方の口角を上げて。
"これぞご主人様" な、悪い顔で。
翔「俺が惚れてんのは、お前だけだよ」
それを聞いた松本先生が、いたずらっ子みたいに笑って。
なのに声だけは、溶けるほど甘く。
潤「俺は奈緒しか見えてねーよ？」
次はキラキラの、太陽の笑顔。
なのに近寄っただけで妊娠する、【Danger!!】な雅紀さん。
雅「まりちゃんだけ、ずーっと大好きだよ」
最後は、ふっと消えてしまいそうな、儚い瞳。
月の色をした髪の下で、カズさんがくるんっと口角を上げた。
和「……愛してますよ？」
美雪・奈緒・まり・A「「「「 …っ 」」」」
言葉も出ない私たちを、してやったり顔で見てる。
4人のイケメン集団。
この男たち…。
この男たちっっっ(やっぱり言葉は出ない)。
かっこよ過ぎる彼氏に振り回される、私たちのボックス席は。
最後は結局。
赤×4に、染まる運命。
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作者名：あげは
| 作成日時：2016年7月6日 1時
