☆32 ページ32
プゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
プゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
「……智。……智っ」
智「…んぁ」
「目覚まし止めて」
智「んー……」
「智っ!!」
私に肩をどんどん叩かれて、まだほとんど目の開かない智がスマホを手に取る。
もう聞くことはないと思ってたこの目覚ましの音が聞けたのはちょっと嬉しいけど。
このイライラ音のせいで、起き抜けの甘い余韻にまったく浸れないっ。
半分起き上がった私の身体を、智の腕がぐいっと引っ張って。
胸に倒れ込んだ私を横向きにして、ぎゅうっと抱き締めた。
智「おはよ」
「おはよう。っていうかこの目覚まし、もうやめなよ」
智「なんで？」
「だって智全然起きないじゃん」
智「Aが起きるから、いーじゃん」
「え？」
智「Aが起きて、『智、智』って俺のこと起こしてくれるから、いーじゃん」
まだ半分閉じた目で、ふふんって笑って。
ちゅって甘い音を響かせて私の唇に触れる。
……起き抜けの甘い余韻。いただきました。
智が、抱き締めた腕をちょっと緩めて。
枕と私の首筋の間にぐりぐりと顔を押し付けてきて。
「…っん。智、くすぐったい」
智「…まだシャンプーの匂いする」
「え？」
智「Aのシャンプーの匂い、好き」
「…っ」
「んー」って甘えた声を出しながら首筋に顔を埋めて。
私の耳の下を、くちゅって噛んだ。
「ちょっ、智」
智「なに」
「起きなきゃ」
智「まだへーき」
耳元で囁きながら、次々そこに口づけて。
ぴくってなる私の腰をぐいっと引き寄せる。
身を捩って顔を離したら、ぽすんっと枕に頭を戻して。
さっきまであんなに眠そうだったのに、急に色っぽい目で私をじーっと見つめて。
「逃げんな」って、私の後頭部を掴んで唇を塞ぐ。
まだ昨夜の感触が残ってる身体は、滑り込んで来た舌を受け入れるだけでぞくっと泡立って。
唇から艶っぽく響く水音に、まだ醒めきらない頭がくらくらして。
智の剥き出しの肩をぎゅっと掴む。
智「仕事行きたくなくなりそ」
色っぽい声で囁いて、こめかみにちゅってキスされて。
「だめだよ」
智「わかってる」
もう一度ぎゅうっと私を抱き締める。
なんなの、朝っぱらからこの色気。
心臓に悪い…。
智「あ」
「どうしたの？」
腕の中で智を見上げたら、私の髪を撫でて。
智「俺、今日誕生日だ」
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いっちゃ(プロフ) - お久しぶりです。フリスタ2020の新しい画風見てこの物語を思い出しました。冒頭の壁の絵、あんな感じ何じゃないかなと。久しぶりにペンキ屋智くんに会いに行ってきます。 (2020年10月13日 22時) (
レス) id: 4f53938499 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - おーちゃんさん» おーちゃんさーん、お返事遅くなってごめんなさい(T△T) この繋智がお休み中だからね…ペンキ屋智まで出張をありがとうございます(涙)。もちょっとで復活しますのでお待ちを！ (2017年4月26日 16時) (レス) id: bcec075e42 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん(プロフ) - また来ちゃった！突然ワタシにやってくるペンキ屋智…キュンキュンを堪能させていただきました！やっぱり、あげはさんの智はたまりません！ (2017年4月9日 13時) (レス) id: 7e1932ee25 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - ともさん» ともさんキミハケへいらっしゃいませー♪ってマジでめっちゃ読んでくれてるんすね…(感涙)。ペンキ屋智は、当時から智坦・他王子坦含めてめちゃくちゃ人気でした(笑)。気にいっていただけて嬉しいです(*´ー｀*) (2016年10月24日 16時) (レス) id: bcec075e42 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 再びこんにちは♪やばっ!智くんカッコ良すぎ(^з^)-☆きゅんきゅん通りすぎてズキンズキンと心臓が痛い(笑)やっぱり智くんが好きだぁ( *´艸`) (2016年10月22日 11時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2015年11月21日 20時
