◆88 ページ22
恵「なんか今日、いつもと違くない？」
ベッドの縁に腰掛けた俺の首に後ろから抱き着いて、俺の顔を覗き込む。
甘い香水の香りに微かに混ざる汗の匂いが、柔らかい髪に乗って鼻先を掠める。
和「そぉ？」
恵「なんかいつもより、味気ない感じ？」
俺の背中にだらんと身体を預けるようにして、めぐが不満げな声をあげて。
甘えたように鼻先を擦りつける。
恵「どっか具合でも悪…、きゃっ」
首に巻き付いてた腕を解いて、振り返ったと同時にめぐをベッドに押し倒す。
驚いたように俺を見上げてる顔の上に頭を垂らして、両手を絡ませてシーツに押し付けた。
和「…満足できなかった？」
恵「……ふふ、ううん」
俺に組み敷かれたまま、楽しそうに笑うその唇に軽くキスして。
顎を伝って首筋まで下りていく。
窓の無いいつもの狭い部屋に、「んっ」って漏れる艶っぽい声と。
柔らかいベッドマットがぎしっと軋む音だけが響く。
恵「私、和也とするのが一番好き」
和「…そりゃどーも」
恵「ふふ」
和「なに」
恵「舌ピアスが気持ちいから」
和「なにそんな理由？(笑)」
恵「そう」
和「やらしーの」
恵「和也がそうしたんじゃん」
和「はい？どう考えても俺がお前にされたんですけど」
恵「えー違うよ」
和「視聴覚準備室に後輩誘い込んどいてどの口で言うの」
恵「でもその後輩、最初っから恐ろしい子だったもん」
和「知らねーわ(笑)」
恵「あ、生意気ー」
和「はいはいわかったわかった」
襲い襲われ体勢のままで子供みたいに言い合って、2人してふふって笑う。
見下ろしてる俺の目を、めぐがじーっと見つめて。
その瞳が、ふっと色っぽく揺れる。
恵「…キスして」
うっすらと唇を開いて俺を呼ぶ、甘えた声。
和「…じゃあ舌出して」
目を合わせたまま囁いたら、絡めた指をめぐがぎゅっと握って。
控えめに差し出された舌先を、ピアスでなぞるように絡ませて吸い付く。
もうお互い知り尽くして、馴染んだ身体をまた重ねて。
合わせた唇からくちゅって音がしたら、白い肌がびくんって震えた。
お互いが求めるままに絡ませた脚が、シーツの中を泳ぐ。
和「次は、どうされたい？」
囁いて、繋いだまま押し付けてた手を解いたら、めぐが急に起き上がって。
俺の肩を押しながら覆い被さってきた身体に、どさっと反対側に押し倒された。
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あげは(プロフ) - レイ。さん» この章の絵を渡される場面が、跳べシリーズの中で一番キツいところだと私は思ってて。そこからみんなに支えられて気持ちに気付くまでが、AIで私が伝えたかったことでした。色んなことを感じていただけてすごく嬉しいです。BTまであと少しですよっ!!(笑) (2016年8月21日 23時) (
レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
レイ。(プロフ) - もう最高過ぎて最高過ぎて。読む手が止まりません！おまけもすごく良かったです！続き読んできたいと思います！ (2016年8月21日 18時) (レス) id: 525ab02d23 (このIDを非表示/違反報告)
レイ。(プロフ) - いつまでも忘れられない主人公ちゃんが可哀想だなって思いつつも皆で助けてあげようとする姿に胸が打たれて泣きそうになったりもう泣いたり心ん中がほっこりしたりと感情が豊かに動きまくってます笑 不器用ながらも大切な事に気付かせようとしてくれてる櫻井先生も良い (2016年8月21日 18時) (レス) id: 525ab02d23 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - ゆゆさん» なんかかっこよかったので全然気にしないで下さい(笑)。AIは、私の長編の中でも特に苦しいお話なので、泣かせてばかりでごめんなさい(ノ_＜。) 現在編からBTへ。またこれからも、跳べメンバーをよろしくお願いしますっ(*´∇｀*) (2016年2月21日 0時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさん、初めまして。コメントありがとうございますっ!! 私のお話を見つけていただいて、ありがとうございました(*´ー｀*) そしてもう…キミ花も跳べもまぁ長くて苦しいことの多いお話なのに、そんな風に言っていただけて感激です(T△T) "あげはの世界"って (2016年2月21日 0時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2015年11月1日 0時
